2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

Lost Memory

12
連続で逝かされたメイが、グッタリとベッドにもたれ掛かっている。
リラは自分の後ろに立つイリメラに気がつくと、首だけで振り返った。
「かなり詳細なデーターが取れたわ。これであとはこのデーターを元に新たな治療器具の微調整をすれば、スグにでも使えるわ」
イリメラはリラの横に立ち、一緒にPCを覗き込んだ。
「そうね。それを使って、今度こそ数値を100にしてみせるわ」
「イリメラ……」

3日後。
白衣姿の2人が、メイの病室を訪れた。
先に入ってきたのはイリメラだ。小箱を脇に抱えている。
「ご機嫌いかが? メイ」
「こんにちわ、イリメラ」
続いてリラが入室した。右手にいつもの赤いPCと箱を持っている。
「体調はどう? メイ。今日は少し長くなるかもよ」
「ホント? 何だか自信ないわ、あたし」
「大丈夫よ、メイ。頑張りましょう」
イリメラがメイを真正面から見つめた。
「えぇ、そうね……」

10分後、3人は特殊治療室にいた。室内は3日前と変わっていない。
メイは前回と同じ状態で拘束され、測定用のコードが全身に貼られた。
イリメラは壁のスイッチを入れ、椅子をメイの開いた足の前に持って行きそこに座った。そして右手にクスコを持ちリラを見た。
彼女はサイドテーブルにPCを置き、PCを立ち上げている。
「こっちは準備OKよ、イリメラ」
「OK。……それじゃ始めるわよ、メイ」
右手に持ったクスコをメイの蜜壺に入れ、それを最大に拡げていく。
「あぁぁ、あぁ~ん、恥ずかしいぃ。あぁっ、あぁっ、またそんなに……」
「そうよ。ほらっ、こんなに拡がったわ。リラ、それじゃ、アレをお願い」
「わかったわ」
リラは胸のポケットから小さな注射器を出し、一緒に取り出したピンク色の薬液が入ったカートリッジを取り付けた。
「メイ、ちょっとチクッとするわよ」
そう言いながらメイの腕にそれを注射した。
「それは何?」
「これはエクスタミンって言う即効性の快感剤よ。通常投与は1g。その効力は1時間。まぁ、簡単に言えば全身を性感帯にする薬よ」
「全身を……」
「そう、より感じる方が効果に期待できるでしょ。アナタの場合」
「……何だか……怖いわ」
イリメラはクスコを固定し終わるとメイを見た。
「大丈夫よ、メイ。気持ち良くなれるんだから」
メイは早くも全身が熱く火照るような自覚症状を感じ始めていた。それは手足の指先にまで及び、少し息苦しい程だった。
「あらっ、もう効いてきたみたいね」
イリメラは3日前に使ったタバコ大の箱に2本コードを差し込んだ。
コードの先は針のような電極。その長さは3センチと20センチ。その先端には1㎜玉がついている。
「さぁ、メイ。覚悟してね。今日は少し長くなるから……」

”簡単には逝かせないわよ” と言う言葉を、イリメラは黙って飲み込んだ。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土