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あなたの燃える手で

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Lost Memory

08
「指を動かさないからなかなか逝けないわね、そうでしょう? メイ」
そう言ってイリメラは左手の手袋を取ると、ブレスレットのボタンを右手と同じだけ押した。
「コレをあなたのココにおいてあげる。どうなるかしら?」
手袋の中指だけを伸ばし、その先端をメイの蕾の上に置いた。
電流がピリピリと蕾に流れ込んでいく。
「ひぃぃ~、あぁ~だめぇ、あぁ、あぁ、あぁぁ~、あぁ逝っちゃうぅ~」
メイの腰が浮き上がり、背中が反り返った。
「どう? メイ。感じるでしょう?」
「もう許してあげて、イリメラ」
「そんなこと言ってないで、腰を押さえつけて」
「でも……」
「いいから早く。まだ数値は上がるハズよ。そう、きっと上がるハズ」
リラは渋々メイの腰を上から押しつぶすように両手で押さえた。
「この状態でココをクリクリしたら……ほらっ、ほらっ、どう? メイ」
「あぁ、お願い、お願いだから逝かせてっ、もう逝きそうなのぉ」
「まだよ、まだ。このままもっと数値が上がるまで焦らすわよ。記憶の回復に関する貴重なデーターが取れそうなの。ほらっ、ココ、ココをじっくりとクリクリされるのが効くみたいね」
その唇に酷薄な笑みを浮かべ、股間に伸ばした手首が小刻みに震えている。
メイの腰は反り返り、絶頂寸前の快感に本格的に震え始めた。
「ほぉ~らっ、んん? 逝きそう? ほぉ~ら、ほらほら、これを続けると……ほぉ~らっ堪らない。あぁー逝きそう逝きそう、ふふふっ」
イリメラは時々壁のディスプレに目をやり、その数値を確認している。
「85。やっぱり上がった」
「ねぇ、もう本当にこの辺で……」
「わかったわ、85で逝かせてみましょう。その代わり乳首を責めて上げて」
「逝かせたらやめるのね」
「えぇ、……約束するわ」
リラはメイの乳首を両手で摘むと、指先で弄ぶように”コリコリ”と転がした。
「あっあぁぁ~いっ逝くぅ~」
メイの背中が胸を突き上げるように大きく反り返った。
「さぁ、メイ。逝ってもいいわよ。ほらっ、ココもこうしてあげる……」
「ひぃっ、ひぃぃ~」
悶えるメイを微笑みながら見下ろし、イリメラの手首が一際強く震えだした。
「あぁぁ~逝くっ、逝くぅ、逝く逝く、逝くぅぅ~あぁぁ~ぁぁぁ~」
突き上げた腰をガクガクと震わせ、メイはエクスタシーを迎えた。
脳裏に赤い傘と降りしきる雨が一瞬フラッシュバックする。
しかしそれはすぐに闇に閉ざされてしまった。
僅かにその余韻を残すようにして反り返った腰が落ち、全身が脱力した。
ディスプレイの数値が急激に下がり始め、それと共に膨らんでいたグラフの曲線も水平へと戻っていく。
「90か……。思ったより上がらなかったわね。もう少し上がるかと思ったんだけど。期待しすぎたかしら……」
リラがメイの手を握り、心配そうに見つめている。
「イリメラ、今日はもうこの辺で……ねっ」
「そうね」
イリメラはガックリと横たわるメイを見下ろすと、壁のスイッチを切った。
電子機器のの明かりが消え、カウンターもグラフもただの液晶に戻った。
「明日また頑張りましょう、メイ」
「えぇ……」
リラがメイの体に繋がったコードを剥がしていく。途中からイリメラもそれを手伝った。

3人は特殊治療室を後にした。灰色の雨雲から、大粒の雨が降り出していた。

Comments 1

蛍月  
○○さん、ありがとうございます。

ご指摘の3ヶ所、
早速訂正しておきました。

これからも宜しくお願いします。

2009/04/10 (Fri) 07:23 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土