そっと後から
2
その日の昼休み、あたしは咲樹さんに誘われて屋上でお弁当を食べた。
先に食べ終わった咲樹さんが、タバコを片手で囲って火を付けた。
あたしは咲樹さんのこの仕草が好きだ。
「もうすっかり秋ですねぇ咲樹さん。ちょっと寒いくらい。」
「そうね。だから誰もいないのかしら? 晴れてこんなに気持ちイイのに」
「本当ですよね。みんなも来ればイイのに……」
「……ねぇ、真由。ブルームーンの社長の氷見川麗子さんって、この街に住んでるの知ってる?」
「えっ? この街に……本当ですか?」
あたしは食べ終わったお弁当を袋に入れた。
「うん、駅前の商店街を抜けた住宅地らしいわよ。スゴク大きい家なんだって。それでメイドさんがいるんだって」
「へぇ~、それじゃ身の回りのことは全部、そのメイドさんがやってくれるんだぁ。イイなぁ~」
「羨ましいわよねぇ、そんな生活」
「あっ、そうだ咲樹さん。あのデザイン少し変えてみたんですけど……」
「あぁ、唇?」
「はい、後で見て貰えますか」
「いいわよ。……あたしはこんな唇がいいなぁ。柔らかそうで可愛いし」
咲樹さんがあたしの唇を見つめた。
「えっ、それって、あたしの……」
「そうよ。この唇。ちょっと触ってもいい?」
「はっ、はい」
咲樹さんの指先が、口紅を塗るようにあたしの唇に触れた。
「それはそっと触れたい ”天使のリップ”。とっても可愛い唇よ」
体がビクンと震え、顔が赤くなっていくのが自分でも解った。
「もう、咲樹さんったらぁ~」
誰もいない屋上。二人だけの時間。
短い沈黙が、不思議な胸の高鳴りを強調していく。
秋空から吹き下ろす青い風が、タバコの煙をさらっていった。
あたしはタバコに火を付けると煙を吐き出した。
真由ったら、”みんなも来ればイイのに” だなんて、可愛いこと言って……。
誰もいないからイイのよ、真由。
アナタと二人きりになれる時間、それは今この瞬間だけ……。
あぁー、ホントに可愛いわ。アナタのことを思いっきり虐めたい。
縛って動けない真由を、あたしの自由にするの。アソコも、クリも、そしてアナルも。そう、アナルは特に念入りに可愛がってあげる。指がいいかしら? アナルバイブ? それとも浣腸? アナタの苦しむ顔を見たいわ、真由。
そう、1秒でも長くね……。
ブルームーンの社長の話から、真由がデザインのことを聞いてきた。
「あたしはこんな唇がいいなぁ。柔らかそうで可愛いし」
この唇、触らせてくれるかしら? そんな思いを込めて真由を見つめた。
「ちょっと触ってもいい?」
そう言って唇に触れたらあの子、ビクンって震えて……真っ赤になってた。
あぁー、もう堪らないわぁ。このままアナタにキスしたい。
あたしは心からそう思った。
その日の昼休み、あたしは咲樹さんに誘われて屋上でお弁当を食べた。
先に食べ終わった咲樹さんが、タバコを片手で囲って火を付けた。
あたしは咲樹さんのこの仕草が好きだ。
「もうすっかり秋ですねぇ咲樹さん。ちょっと寒いくらい。」
「そうね。だから誰もいないのかしら? 晴れてこんなに気持ちイイのに」
「本当ですよね。みんなも来ればイイのに……」
「……ねぇ、真由。ブルームーンの社長の氷見川麗子さんって、この街に住んでるの知ってる?」
「えっ? この街に……本当ですか?」
あたしは食べ終わったお弁当を袋に入れた。
「うん、駅前の商店街を抜けた住宅地らしいわよ。スゴク大きい家なんだって。それでメイドさんがいるんだって」
「へぇ~、それじゃ身の回りのことは全部、そのメイドさんがやってくれるんだぁ。イイなぁ~」
「羨ましいわよねぇ、そんな生活」
「あっ、そうだ咲樹さん。あのデザイン少し変えてみたんですけど……」
「あぁ、唇?」
「はい、後で見て貰えますか」
「いいわよ。……あたしはこんな唇がいいなぁ。柔らかそうで可愛いし」
咲樹さんがあたしの唇を見つめた。
「えっ、それって、あたしの……」
「そうよ。この唇。ちょっと触ってもいい?」
「はっ、はい」
咲樹さんの指先が、口紅を塗るようにあたしの唇に触れた。
「それはそっと触れたい ”天使のリップ”。とっても可愛い唇よ」
体がビクンと震え、顔が赤くなっていくのが自分でも解った。
「もう、咲樹さんったらぁ~」
誰もいない屋上。二人だけの時間。
短い沈黙が、不思議な胸の高鳴りを強調していく。
秋空から吹き下ろす青い風が、タバコの煙をさらっていった。
あたしはタバコに火を付けると煙を吐き出した。
真由ったら、”みんなも来ればイイのに” だなんて、可愛いこと言って……。
誰もいないからイイのよ、真由。
アナタと二人きりになれる時間、それは今この瞬間だけ……。
あぁー、ホントに可愛いわ。アナタのことを思いっきり虐めたい。
縛って動けない真由を、あたしの自由にするの。アソコも、クリも、そしてアナルも。そう、アナルは特に念入りに可愛がってあげる。指がいいかしら? アナルバイブ? それとも浣腸? アナタの苦しむ顔を見たいわ、真由。
そう、1秒でも長くね……。
ブルームーンの社長の話から、真由がデザインのことを聞いてきた。
「あたしはこんな唇がいいなぁ。柔らかそうで可愛いし」
この唇、触らせてくれるかしら? そんな思いを込めて真由を見つめた。
「ちょっと触ってもいい?」
そう言って唇に触れたらあの子、ビクンって震えて……真っ赤になってた。
あぁー、もう堪らないわぁ。このままアナタにキスしたい。
あたしは心からそう思った。