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あなたの燃える手で

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白百合忍法帳

17
(慶安四年 七月十九日)

辺りはとっぷりと闇に包まれた。
碧は自分よりも年上の彼女の体を舐め始めた。
舌は首筋を舐め、そして乳首、脇、腰、下腹、そして蜜壺へと繫がっていく。
「ねぇ、背中は? 背中は感じる?」
「ああ、感じるよ。背中も舐めてくれるのかい?」
「うん! いいよ。舐めて上げる。それじゃ俯せになって……」
「わかったよ。……こうかい?」
女は布団の上で体を反転すると碧に背中を向けた。
碧は女の背中に乗ると、舌を這わせながら微笑んだ。
「ねぇ、連判状は何処にあるの?」
「連判状? この子は一体何を言ってるんだい?」
「連判状だよ、薩摩の連判状。お姉さんが持ってるんでしょう?」
「まったく……、訳が判らないねぇ~」
碧は後から女の首に右腕を回すと、その首を絞めた。
「言わないとこの首をへし折るよ……」
「あんまり気持ちよくて、頭がおかしくなったのかい?」
「惚けなくてもイイよ、お前が薩摩のくノ一なのは、とうの昔にお見通しさ。江戸っ子は気が短いんだ! さぁ、さっさと連判状をお出し!」
「そうかい、お前は江戸の……」
「いかにも、あたしは江戸のくノ一、碧さ!」
道理で、こんな若い子がおかしいと思ったよ。でも、詰めが甘かったねぇ」
そう言い終わらないうちに、女の手足が背中にいる碧に絡みついていった。
敵の背後を取りながら、碧の体は一瞬で自由を奪われた。
一体どんな関節をしているのか、女の関節は異常な場所から幾つにも曲がり、首に回した腕を外し、碧の腕と足に螺旋状に絡みつくと、四肢の関節を締め上げ、自由を完全に奪った。
碧の関節は悲鳴を上げ、その体は女と密着した。
そして女の頭がグルリと背中に向くと、碧に怪しく微笑みかけた。
「薩摩忍法 ”肉葛” もうお前は逃げられないよ!」
「くっ、くぅぅ~」
「どうだい? この蜜夜叉の肉葛の味は? 痛いか? 苦しいか?」
そう言った蜜夜叉の首が伸び、碧の頬を舐め上げた。
「みつ……や、しゃ……こっ、この化け物め!」
蜜夜叉の指が碧の五指にそれぞれ巻き付き、碧は指一本動かせなくなった。
「くっ、くぁぁ~」
「ひひひっ、まだまだお楽しみはこれからだよ。簡単には殺さないからねぇ」
「……?」
蜜夜叉は碧の指に絡みついた指を一本伸ばした。するとその指先から一滴の乳白色の液体が生まれた。
「このまま碧、お前を溶かしてやるからねぇ」
その液体が碧の手の甲にポタリと落ちた。
「ぐっ! ぐぁぁ~」
そこから白煙が立ち昇り、液体は細かく泡だって碧の肌を焼き溶かしていく。
「ひひひっ、これが薩摩忍法 ”苦女郎” だよ。お前をこうして一滴ずつ溶かしてあげるよ。最後の最後まで息の根は止めずにねぇ~」
「ぐっ、ぐっぅぅ~」
「あたしは女が悶え苦しむのが大好きなのさ。この間の夜鷹も良かったねぇ。まだ元気なうちに肉豆を溶かしてやったら……、その苦しみようったら、もう最高だったよ。碧、お前は指の先から少しずつ、たっぷりと時間を掛けて苦しめてあげようねぇ~。」
「おのれ、蜜夜叉」
「無駄だよ。今のお前は指一本動かせやしないんだから、ひひひっ」

底なしの闇と化した川に、屋形船がポツリと浮かんだ。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土