小料理屋の二階
4
二人の唇が重なった。
あたしは生まれて初めて、女の人とキスをした。
柔らかい、女将さんの唇。女の人の唇ってこんなに柔らかいんだ。
それが女同士キスをして、初めて感じたことだった。
女将さんの乳房があたしの乳房に重なって、フワリと潰れている。
太ももも触れ合って、これがまた柔らかい。なにもかも、なにかもが柔らか
い。そんな柔らかさから、女将さんの優しさが伝わってくる。
だからあたしは、「女将さん、もう一度して……」と自然に言えた。
「いいわよ」
女将さんの唇がまた重なった。
今度のキスはさっきとは違う、もっと大人なキスだった。
大人というのは、女将さんの舌が、あたしの唇をノックしたことだ。
そのノックに、あたしはドアをゆっくりと開けた。不思議なことにそこに戸
惑いはなかった。
女将さんは両手であたしの髪をオールバックにするように撫でつけると、少
し首を傾け、ゆっくりと舌を入れてきた。
柔らかな舌と優しい香りに滑り込まれ、あたしは思わず「あぁん」と声を漏
らしてしまう。
「うふっ。久留美ちゃん、もっと舌出してみて」
「こう、ですか……?」
あたしはあっかんべーをするように舌を出した。
「そうよ。可愛い……」
女将さんはニッコリと微笑むと、あたしの舌をチュルッと吸い込んだ。そし
て吸い込まれた舌を、女将さんは自分の舌でねっとりと絡めてくる。
するとなんだろう、全身の力が抜けていくような、フワフワと浮いているよ
うな、そんな感覚に包まれて、あたしはそのままどこかへ流れていってしま
いそうだった。
そんな感覚の中、あたしの舌は解放された。
「どう? 女同士のキスは……。悪くないでしょう?」
「はい……、思ったより抵抗なかったです」
「うふっ、可愛い……。じゃぁ耳はぁ?」
女将さんの唇が、あたしの耳たぶを優しく咥えた。そしてため息のような
温かな風を耳に流し込んできた。
「あぁっ、あぁぁ~ん」
「んん~、敏・感」
「だって、そんなことされたら……」
「じゃぁこんなことはぁ?」
いつの間にか羽布団の中に潜り込んでいた女将さんの両手、それがブラの下
から入り込んで、あたしの二つの乳首をしっかりと挟み込んだ。
「あぁっ、女将さん、なにを……」
「うっふふっ。あらあら、挟んだだけで乳首がコリコリになちゃった」
「あぁぁ~ん、だめっ、こんなのだめですぅ」
「だめなのぉ~? でも敏感な久留美ちゃんは、すぐに気持ちよくなっちゃ
うんじゃない? んん? ほらっ、指でコリコリしてあげる」
その途端、胸から快感が波紋のように広がった。
「あぁ~ん、もう、女将さぁ~ん、そんなことされたら……、感じちゃう」
でもあたしは抵抗しない。それどころか次の快感を待っていたのだ。
二人の唇が重なった。
あたしは生まれて初めて、女の人とキスをした。
柔らかい、女将さんの唇。女の人の唇ってこんなに柔らかいんだ。
それが女同士キスをして、初めて感じたことだった。
女将さんの乳房があたしの乳房に重なって、フワリと潰れている。
太ももも触れ合って、これがまた柔らかい。なにもかも、なにかもが柔らか
い。そんな柔らかさから、女将さんの優しさが伝わってくる。
だからあたしは、「女将さん、もう一度して……」と自然に言えた。
「いいわよ」
女将さんの唇がまた重なった。
今度のキスはさっきとは違う、もっと大人なキスだった。
大人というのは、女将さんの舌が、あたしの唇をノックしたことだ。
そのノックに、あたしはドアをゆっくりと開けた。不思議なことにそこに戸
惑いはなかった。
女将さんは両手であたしの髪をオールバックにするように撫でつけると、少
し首を傾け、ゆっくりと舌を入れてきた。
柔らかな舌と優しい香りに滑り込まれ、あたしは思わず「あぁん」と声を漏
らしてしまう。
「うふっ。久留美ちゃん、もっと舌出してみて」
「こう、ですか……?」
あたしはあっかんべーをするように舌を出した。
「そうよ。可愛い……」
女将さんはニッコリと微笑むと、あたしの舌をチュルッと吸い込んだ。そし
て吸い込まれた舌を、女将さんは自分の舌でねっとりと絡めてくる。
するとなんだろう、全身の力が抜けていくような、フワフワと浮いているよ
うな、そんな感覚に包まれて、あたしはそのままどこかへ流れていってしま
いそうだった。
そんな感覚の中、あたしの舌は解放された。
「どう? 女同士のキスは……。悪くないでしょう?」
「はい……、思ったより抵抗なかったです」
「うふっ、可愛い……。じゃぁ耳はぁ?」
女将さんの唇が、あたしの耳たぶを優しく咥えた。そしてため息のような
温かな風を耳に流し込んできた。
「あぁっ、あぁぁ~ん」
「んん~、敏・感」
「だって、そんなことされたら……」
「じゃぁこんなことはぁ?」
いつの間にか羽布団の中に潜り込んでいた女将さんの両手、それがブラの下
から入り込んで、あたしの二つの乳首をしっかりと挟み込んだ。
「あぁっ、女将さん、なにを……」
「うっふふっ。あらあら、挟んだだけで乳首がコリコリになちゃった」
「あぁぁ~ん、だめっ、こんなのだめですぅ」
「だめなのぉ~? でも敏感な久留美ちゃんは、すぐに気持ちよくなっちゃ
うんじゃない? んん? ほらっ、指でコリコリしてあげる」
その途端、胸から快感が波紋のように広がった。
「あぁ~ん、もう、女将さぁ~ん、そんなことされたら……、感じちゃう」
でもあたしは抵抗しない。それどころか次の快感を待っていたのだ。