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あなたの燃える手で

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春を画く

17
あたしは右に手持った鞭を、胸の前で扱いてピンと張りました。
「いやっ、怖いっ……」
棒付きの足枷のまま、双葉は、ヨチヨチとあたしに背中を向けました。

「うっふふっ。いいわよぉ、どっち向いても。あたしは鞭を振るうだけ」
そして取り敢えず一発。あたしが腕を振ると、バラ鞭が双葉の背中を撫でる
ように当たりました。
「きゃっ……」
大袈裟な悲鳴が双葉から上がります。でもそれは恐怖が大半で、痛みや身体
的ダメージはほとんど無いのです。一回打っただけでは、肌は何の変化もな
く、ほんのりと赤くすらなりません。
あたしはそのまま10発ほど連続で叩きました。背中や腹、そしてもちろんお
尻も……。双葉はもう腰が引けています。
そこまで叩いて、ようやく肌の赤みが確認できたのでです。

でもあたしは思いました。これではありきたりで面白くありません。
あたしは今までモデルとして、先生に何度となく責められてきました。
その経験上、一番効果的だったのは、やはり敏感で感じやすいトコロを責め
られている時でした。
鞭や蝋燭は、絵にすれば確かにインパクトがあるかもしれません。
が、しかし……。
それは本当の喘ぎ、快感では無いのです。もっと強い快感、深い絶頂。喘
ぎ、羞恥、そして欲しいのものが得られない渇望……。
それらを引き出す責め。それこそが、あたしの目指す責めなのです。
あたしの責めで喘ぐ女、苦しむ女。それらを描けた時こそ、それがあたしの
春画となるのです。
別に江戸時代でなくとも、着物や和室でなくとも、今の、令和の春画をあたしは描きたいのです。

そしてすぐに、あたしの頭の中に絵の完成形がイメージされました。
それは双葉を胡座(あぐら)縛りにして責めるのです。それも食堂のテーブ
ルの上で……。あたしは双葉を縛りから解放し、一緒に食堂のテーブルをア
トリエ持ってきました。
そして彼女をテーブルの乗せると、胡座縛りに縛り上げたのです。

 "胡座縛り" これは胡坐をかいた脚を、そのまま縛るという感じです。
胡座ですので、両足首がクロスしているワケですが、そのクロスした足首を
一つに縛り、折り畳んだ膝は、伸びないように太腿と脛を一つに縛ります。
ちなみに両手は後ろで縛ります。
胡座を描いて後ろにゴロンと転がせば、マングリ返し状態になりますが、
椅子に座ってじっくり責めたいあたしには、それでは上を向き過ぎです。

クッションに乗った双葉を、上半身はそれなりに起き上がり、しかし股間は
正面を向くように、あたしは滑車の縄を調節しました。
最終的に得られた角度は、リクライニングシートをやや倒した感じでした。
そして食堂から椅子を持ってくるとそれを彼女の前に置き、最後に責め具の
入った箱を、椅子の横に置きました。中には自分の体験も踏まえ、使えそう
なものをピックアップして入れてあります。

あたしは椅子に座るとテーブルに両肘をつき、顎を乗せて双葉のソコをジッ
と見つめたのです。
「あぁっ、またそんなっ……。鏡空さん、は、恥ずかしいぃ……」
「そうねぇ、おま○こが丸見えだもん。お尻の穴まで全部」


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土