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あなたの燃える手で

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マリアの一人旅


「それじゃそろそろ可愛がって上げましょうね。……マリアちゃん」
女将がそう言って膝立ちになった時、部屋の襖が滑るように開いた。

「あらぁ、いいタイミングだこと……」
「そうですか? そろそろだと思いまして……」
柔らかな物腰に和服を楚々と着こなしたその女は、片手に数本の縄をぶら下
げていた。開けた襖をきちんと閉めると、改めて二人に振り返った。

「あっ、あなたは……、さっき食事を……」
「はい、たまに配膳のお手伝いもしております。蜘蛛百合と申します」
「蜘蛛、百合、さん?」
「はい、女将さんに呼ばれて参りました。どうぞ宜しくお願い致します」
「えぇ? よろしくって……、まさか女将さんと一緒にあたしを?」
「そうよ。蜘蛛百合はね、感じて感じてどうしようもない女を、焦らしてい
たぶるのが大好きなの。ねっ?」
「はい。それはもう……。特に苦しむ女をもっと苦しめるのが、うっふふ」
「教えてあげたら。あなたの蜘蛛百合っていう名前の由来」
「はい。……マリアちゃん。蜘蛛って獲物をどうやって食べるかご存知?」
「いえっ、知りません、けどぉ?」
「蜘蛛は体外消化っていいましてね、獲物を糸でグルグル巻きにした後、針
を刺して消化液を流し込むんです。普通は体内の胃で消化しますでしょう?
それが蜘蛛は体の外、獲物の体の中で消化して、それを飲むんです」
「そうなんだぁ」
「想像してみてください。もしも蜘蛛が少しずつ消化液を流し込んだら。獲
物が死なないように少しづつ。生きたまま体が確実に溶かされていくの」
「そんな、そんなの酷い。可哀想です」
「そう。つまり時間を掛けて苦しめる。蜘蛛が獲物を食べるように。少しず
つ少しずつ。それが蜘蛛百合の名前の由来です」
「差し詰めマリアちゃんは、綺麗で可愛い蝶々ってトコかしら?」
「この縄が蜘蛛の糸。これでグルグル巻きにされて、その後は蝶々は……」
その途端、女将がマリアの両手首を合わせ、それを蜘蛛百合が縛り上げた。
「あぁん、女将さん」
「脱がすのは後、次は両脚よ」

すると二人はマリアのお尻をテーブルの端近くまで移動させ、膝をテーブル
の長辺に引っ掛けてから下に曲げた。これで脚を閉じようにも、テーブルが
邪魔で閉じられない。
二人は引っ掛けた膝を下に曲げ、両足首をテーブルの脚に縛り付けた。
両手は頭の上に持ち上げられ、頭側のテーブルの脚に繋がれた。
今のマリアを上から見れば、ちょうど "人" という字に見える。

「これでいいわ。蜘蛛百合、うんと楽しんで頂戴。あなたの気の済むまで」
「はい。ありがとうございます。それでは腰の下に枕を入れましょうか」
蜘蛛百合は寝室から枕を持ってくると、それをマリアの腰の下に入れた。
テーブルの端にあるマリアの腰が持ち上がると、蜘蛛百合はソコに座椅子を
置いて腰掛けた。
それは蜘蛛百合の前に、マリア御膳が置かれたようなものだった。
「さぁ、これでいいわ。自由を奪われた可哀想な蝶々。飛ぶコトも動くコト
も出来ずに、蜘蛛にゆっくりと食べられるのよぉ~」
「いやっ、いやっ……」
「そうそう、そうやって嫌がって、怖がって。その方が興奮するの。一番敏
感なトコロをたっぷりと虐めてあげる。悲鳴も喘ぎも、全部素敵なBGMに
なるから、安心してね」

蜘蛛百合は、マリアを股間から見上げるようにして微笑んだ。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土