あなたの燃える手で

15
由美の指先が、時江の快感の源泉に触れた。
「あぁぁっ、あぁぁ～ん、ソ、ソコはぁぁ～」
「ほぉ～らっ、何かあったでしょう？」

「あぁぁ、いいぃ、ソコ、ソコ、あぁぁいいぃぃ～」
「んん？　どうしました？　時江さん。検査ですよ。触診中ですよ」
「でも、でもぉ～、あぁぁ、あぁぁん」
「まぁ、ビクビクして……。何かしらねぇ？　ココ」
由美は指先を軽く曲げ、ソコをその位置を完全に把握した。
「ココね。場所は憶えましたよ。で、どんな感じなんですか？　ココを触
られると。痛くはなさそうだけど」
「えっ……？　どんな感じって……。それは、そのぉ……」
「なんです？　こういうことはハッキリ言ってもらわないと」
「気持ち……、イイって言うか……」
「まぁ、気持ちイイって、まさか感じてるんですか？」
由美は指を僅かに戻すと動きを止めた。
「は、はい」
「それは性的な快感、ってことですね」
「はい」
「そんなあなた……、検査中に良くそんなことが言えましたね」
「すみません」
「でも検査ですから続けますよ。あなたが感じようと感じまいと、検査は
検査ですから。終わるまでやめるわけにはいきませんからね」
「はい、本当にすみません」
「それではもう一度……。さっきの場所を触りますよ。いいですね」
「はい、お願いします……」
「検査ですから、聞かれたことには正直に答えて下さい。どんなことでも
ですよ」
「はい、分かりました」
由美はまた、時江の快感スポットに指先を当てた。
「ココですね？」
「はい、ソコです、あぁん」
「まぁ、もうそんな声を出して……。ホントに変態ですね」
「でも、でもぉ、あぁぁ～いいぃぃ～」
「そう、そんなに気持ちイイの。それじゃ指を色々動かしてみますよ」
「は、はい……」
「まずは押してみます」
指がソコをジンワリと押し込んだ。院長の花ノ森泉はこれをアナルでや
られると堪らなく感じる。しかし今は少々勝手が違うようだ。
「どうですか？」
「はい。あぁ～、あぁぁん、あぁん、か、感じます」
「ではこれはどうすか」
今度はソコを撫でてみる。
「あぁぁ、いいぃ～」
「さっきよりは感じるようですね」
「はい、さっきよりは……」
「では、これは……？」
指先が "クイッ" ソコにと押し込まれ、押し込まれた指先がそのままクル
クルと輪を描くように動いた。
「はぁぁ～いいぃぃ～。それ、それが一番感じます。あぁっあぁぁ～ん」
「そうですか、これくらいがいいんですね」
由美は指を止めずに聞く。
「はい、はい、それが、それがいいです。あぁぁ～、あぁぁいいぃぃ～」
「成る程、それじゃ、これはもっといいんじゃないですか？」

相手の反応から、即座に最適の責め方を絞り込んでいく。それは由美の女
を責めてきた経験値の為せるワザだった。