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あなたの燃える手で

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花乃杜病院

10
三階の防音設備が施された病室で、由美と時江のお医者さんごっこが始ま
った。患者の時江は、由美のいうことを何でも聞かなければいけない。

「それでは、検査を始めますね」
「はい、よろしくお願いします」
「それじゃ、ベッドに腰掛けて。ゆっくりでいいわよ」
まだ動きが完全ではない時江は、ゆっくりとベッドに腰掛けていく。
「まだ思うように動けませんね」
「えぇ、まだリハビリが始まったばかりで……」
「間接が固まってる感じでしょう」
「はい。力は入りませんし、曲がらない伸ばせないで、自分の身体じゃな
いみたいです」
「そうなのよねぇ」
分かってはいたが、改めて確認するとやはりニヤついてしまう。

上半身裸の時江がベッドに腰掛けると、由美は彼女の正面に椅子を移動さ
せた。向かい合う二人の姿は、患者の胸に聴診器を当てる、医師と患者そ
のままだった。
由美の両手が、リンパの腫れを診るように時江の首に伸びた。
「うぅぅん」
手は鎖骨を通り、乳房に沿って左右に分かれて下へと回り込んだ。
由美は自分と同じくらいの乳房を持ち上げた。
「あぁん」
シコリを調べますよ。
「はい……」

由美は乳房を揉みながら指を押し込み、下から鷲掴みにした。その度に乳
房は窪み、ひしゃげ、変形しては元に戻った。
乳輪にそって指先で輪を描くと、時江はすぐにイイ反応を見せる。
「あぁぁっ、あぁぁ~ん」
「どうしました? しっかり触診しないと、乳がんも怖いですから」
「は、はい」
「さぁ、次は乳首ですよ。ちゃんと感覚があるか、診てみましょうね」
「えっ、あっ、はい……」
すると鷲掴みから一変、人差し指と親指で、乳首だけをチョンと摘んだ。
「あぁん」
「なんです? 変な声出して」
「いえっ……、別に……」
「そうですか、ならいいんですけど。それっぽい声出すから」
由美は摘んだ指でギュッと挟み、指で輪を描くように擦り合わせる。
「あぁっ、あぁぁん」
「ほらっ、また。やっぱり感じてるじゃないですか」
「そんなっ、そんなことありません。検査で感じるなんて、そんな……」
「そうですよねぇ。そんなことあり得ませんよねぇ」
「はい、そうです。あり得ません……、あぁっ、あぁぁ~ん」
「んん? だからこうしても大丈夫ですよねぇ」
指は乳首を捻り、引っ張り、揉むように強弱を付けて摘み続けた。
「あぁぁ~、あぁぁ~、そっ、そんなっ、そんなコトしたら」
「感じちゃいます? でもそれじゃまるで変態。変態ですよ、中村さん」
「でも、そんな風に触られたら誰でも……」
「そんなことありませんよ。皆さんいたって普通に受けて下さいます」
「ホントに……、ですか?」
「ホントですよ。感じたりするのはあなただけ、検査でこんなに乳首を硬
くするのは、中村さんだけですよ」
「あぁ、恥ずかしですぅ」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土