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あなたの燃える手で

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裏道のモナリザ

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なんであたしが磔に……。
小説の世界が現実に、それともあたしが小説の世界に入り込んでしまったの
だろうか。
とにかくあたしは全裸でX字に磔なっていて、そんなあたし前には、黒い修
道服の女があたしを嘲笑いながら立っている。

「あのう……、これって……」
「これかい? これはお前が望んだ世界。お前という女の性欲と淫らな妄想
が作り出した世界だよ」
「性欲と妄想? の世界? そんなことあるわけ……」
「それじゃこれをどう説明するんだい? お前が自ら飛び込んだ世界さ」
確かにあたしは動けない。壁に組まれたX字の分厚い板。そこにあたしは両
手両足を広げて磔にされている。
「これを、これを外してください」
「そうはいかないよぉ。せっかく来たんだ。ゆっくりしておいき」
「そんなっ、何言ってるんですか」
「あたしも、ゆっくりと楽しませてもらうよ。ひっひひひっ」

そう言って女は黒い修道服のフードを脱いだ。そこに現れたのは、黒百合書
房の店主。あの裏道のモナリザだった。
「やっぱり……、あなた」
「最近来るようになったお嬢さんだねぇ。ここ数ヶ月よく来てくれるけど、
でもいいのかい? 先生がそんな本立ち読みして……」
どうしてあたしの職業を……。妄想の世界だから?」
「お仕置きだねぇ、スケベな先生にはお仕置きしなくっちゃ……、ねぇ」
「お仕置き?」

その言葉が何を意味するか。あたしにはよくわかっている。
鞭で打たれたり、蝋燭を垂らされたり。きっとそんなことをされるんだ。
でも彼女が口にしたのは、意外な言葉だった。
「あたしはねぇ、痛いことや熱いことはしたくないんだよ。それどころか、
お前を気持ちよくしてあげたいんだよ」
「えっ? 気持ちよく?」
「そうさ、いいだろう。女同士。お前も嫌いじゃないハズさ」
確かにあたしにはソノ気がある。いや、むしろ女の方が好きかもしれない。
でもこんな状況で。しかも裏道のモナリザと。顔を知っているだけに……。

「恥ずかしいのかい? でもお前はもう素っ裸。全部丸見えだよ」
「いやっ」
「ひひひっ、今からお前の一番恥ずかしいトコロを見せて貰うからねぇ」
そう言うと彼女は、お風呂で使うような低く小さな椅子を持ってきた。それ
をあたしの真正面に置くと、そのままそこに座った。すると彼女の顔のすぐ
前に、あたしの股間がくることになる。
「さぁ、よく見せておくれ……」
モナリザの顔があたしの股間に "グッ" と近づいた。
「いやっ」
彼女は首を竦めたり曲げたり、上から下から覗き込むように見ている。
「可愛い顔して、イヤラシイおま○こだねぇ。チョット黒ずんで……、オナ
ニーが好きなのかい?」
「そんなっ……、知りません」
すると今度は首を傾げるようにして、アナルを覗き込んできたんです。
「おやおや、こんなトコロまで毛が生えてるじゃないか」
「いやぁ、見ないでっ」
「どれ、このビラビラを開いて、中を見せて貰おうか……」
「いやっ、いやですぅ、やめてぇー」

でも磔になった今のあたしには、どうすることもできないのです。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土