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あなたの燃える手で

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狩人はバニラの香り


翌朝、先に駅にいたのは明日香の方だった。
” 前から3両目の3つ目のドア ”の所で彼女を待った。
あれっ、風邪でも引いたのかなぁ? そんな思いが心をよぎる。
何気なく辺りを見回す。
すると、視界の隅にあの脚が映った。明日香を虜にしたあの脚だ。
もう1度視線を戻すと、そこに階段を下りてくる彼女が視界に入った。
その瞬間、彼女は明日香に微笑んだように見えた。
えっ? まさかっ、そんな。まさかねぇ。明日香はとっさに俯いて、脳裏に浮かぶ言葉を打ち消した。
人混みに邪魔されて見え隠れする彼女はこっちに向かって歩いてくる。
白いブラウスに黒のベスト、そして黒いショートパンツからはあの脚がスラリと伸びている。
明日香は白っぽいポロシャツに、デニムのミニを合わせている。
彼女は明日香の4人後に並んだ。上手く彼女が近くに来てくれるだろうか。
そんな心配を余所に、電車は到着しドアが開いた。2列縦隊の乗客が狭い車内に吸い込まれていく。明日香はいつもの連結部分に向かう。
お願い、来て。哀願に近い思いで前を歩く。
明日香は乗り込んでくる乗客に押され、連結部分に少し押し込まれた。
両手で連結部の手摺りに掴まった。
彼女は? 彼女は何処? 期待と不安が明日香の中で天秤に掛かる。
首を巡らす明日香の目に彼女が飛び込んできた。彼女は車両の中央を押されながら、ズルズルと明日香の後ろまで来た。しかし更に押され、連結部分に完全に押し込まれ、明日香の左横に立った。
シートに座っている人からは連結部分は死角になり、回りで立っている乗客達は皆、背を向けて立っている。
ドアが閉まり、車体がグラリと揺れて電車が走り出した。
その揺れは、彼女を明日香に半歩近づけ、2人の腰が触れ合った。
下を向くと、自分の脚と触れ合うほどに彼女の脚がある。明日香は左脚を彼女に近づけ少し触れた。発車して2分程で差し掛かる急カーブで、彼女が更に明日香に近づき、彼女の右脚は明日香の左足の真後ろに移動した。
二人ともストッキングは履いていない。彼女の生脚の太腿が明日香の太腿の後に擦りつけられた。それは揺れと共に押し付けられ、左右に滑った。
彼女の脚の動きに合わせるように、明日香も脚を押し付けた。
彼女は更に半歩移動し、明日香の左脚をその太腿に挟む位置に立った。
背中に彼女の柔らかな胸の膨らみを感じる。脚は互い違いに触れ合い擦れ合って、スベスベとした感触を伝えあった。
明日香は上体で手摺りに寄りかかり、左手を離すとその手を後に回し、彼女の脚に指先が触れるようにした。
すると彼女も右手で明日香のお尻に触れた。しかしそれは意志を持って触ったのか、電車の揺れでたまたま触れたのか、明日香には判断しかねた。
電車が「夢の森」駅に近づき減速した時、明日香の脚の間にある彼女の脚が強く押し込まれ、両足の太腿の内側に彼女の太腿の感触が広がった。

電車が到着しドアが開いた。「夢の森」駅は乗降が多い。座っていた人が立ち上がり乗客が動き始めた。彼女は明日香の手を握り、その手でお尻を撫でながら明日香の後を離れた。

彼女は振り返ることなく電車を降り、人混みに消えていった。

Comments 2

マロ  

かなりの意思表示があったとはいえ、
またしても寸止め(笑)
早く続きが見たくなっちゃいます。

2007/09/02 (Sun) 17:51 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

これから響子と明日香の距離が、徐々に縮まってきす。
(*^_^*)

今回は展開が早いかもです。何故か?
それは順調に書き進んでいるからです。
そう、余計なことを書かずに、ズルズルと長引いていか
ないのです。
それはそれは自分でも怖いくらいに。
この調子で最後までいければなと・・・???

2007/09/02 (Sun) 20:32 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土