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あなたの燃える手で

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秘湯の夜


静かな夜だった。
私は露天風呂に入り部屋に戻ると、首にバスタオルを掛けたまま窓辺にもたれ、濡れた髪を乾かしていた。窓の外には真っ暗な山と、町明かりを反射して流れる川面、夜にはそれくらいしか見えない。ちょっと退屈な景色だった。
私はやっぱり待っていた。だって昨夜の余韻が今も私の体をうずかせているし。
私は彼女にヌードを撮らせてもらおうと思っていた。
だってあんなに綺麗な肌と体、撮らない手はないでしょ。フォトグラファーの血が騒ぐのよ。撮れ撮れって。
でも、今夜も来るとは限らないけど。別に約束したわけでもないし。
私ったら、1人で舞い上がってた?
諦めかけていた時、後でドアをノックする音が。来た? 来てくれた? 
「璃緒ちゃん。いる?」
「はぁーい」
私は笑顔でドアを開けた。微笑む由里の顔がドアの向こうから現れた。
「またいいかしら? おじゃましても」
「私も待ってたの。上がって」
そして2人でビールを飲みながら、ヌードの件を彼女に聞いてみた。
「いいわよ。璃緒の頼みなら」
「本当? ありがとう。じゃ、早速」
私はカメラを手にすると、彼女にポーズを撮ってもらった。少しずつ浴衣を脱いでいく感じで、最初は肩が、背中が、そして裾を大きく割って形のいい脚を太腿の付け根まで出した。浴衣を1度戻して、前をはだけて胸の谷間を大きく見せたり、片方の乳房を出したり、最後は陰影が強調されるように、部屋を暗くして、薄明かりの中での写真も何枚か撮った。モノクロにしたらいい感じかも。
「ありがとう。由里。誰にも見せないからね」
「ねぇ、璃緒。2人で一緒に撮りましょう。璃緒も脱いで」
「うん」
薄明かりのままの部屋で私は浴衣を脱ぎ、タイマーを30秒にセットすると由里の隣に急いで立った。
「ねっ、どんなポーズにする? タイマー30秒しかないよ」
「そうなの? それじゃこれは」
由里は私の両肩に手を掛けると、自分の方に向かせ私に唇を重ねた。
私達は自然に抱き合い、お互いの舌が唇を割って絡まった。
タイマーのことも忘れて、いつシャッターが切れたかも分からなかった。
私達はキスをしながら隣の部屋に入ると、もつれるように布団に横になった。
胸は張り裂けそうなほど高鳴っている。何に? 何にそんな期待しているの?
由里は私の上になると唇を首筋に移動させた。舌でネットリと舐めあげる。
またそこっ、昨日もそこを責められた。でも今日は仰向けになってる分、体が仰け反りやすい。仰け反って伸びた首をまた舐めあげる。
「あぁぁん。だめぇ。そこはぁ~」
由里は微笑みながら下へと移動していき、右胸の果実の回りを、伸ばした舌で輪を描くように舐めた。でも、1番舐めて欲しい所に舌は触らない。
ああぁもう、どうして、早く、早く舐めてよ由里ぃ。
「ココ、舐めて欲しいんでしょう?」
そう聞きながら、舌を右の果実のすぐ横にチロチロと伸ばした。
「そっ、そんなこと……。あっ、あぁん。あぁぁん。」
「舐めてあげましょうか? いいのよ。このまま舐めずにいても」
「あぁぁん。あぁん。意地悪ぅ~。お願い、舐めてぇ」
「そう、じゃ両手をこうして」
由里は私の両手首を1つにすると、浴衣の帯の端の方で縛った。そうしておいて
その両手を頭の後に持っていき、帯の余った部分を首に巻き付けた。
これじゃ動けない。でもそこには、この展開を待っていたように受け入れているもう1人の自分。淫らな自分がいた。
「可愛い乳首ね。ほらっ、こんなに硬くなって」
由里は尖らせた舌を長く出すと、今度は私の果実だけを舐めた。右の手で左の果実を摘み、指先で強弱を付けながら弄ぶ。果実は由里の温かな口に吸い込まれ、舌で磨かれ時に強く吸われた。2つの快感の波紋が重なりながら広がっていくようだった。体の力が抜けてゆく。こんな帯いらなかったよ。由里。
「ああぁ、あぁぁん。いっいいっ。あぁん。あぁん」
「こっちもね」
左右を交代すると再び果実は吸われ、摘まれた。由里は、両手で乳房を鷲掴みにしながら、私の表情を観察するように碧色の瞳で見ていた。
「ねぇ、ここは? 感じるかしら?」
由里は全身の体重を私にあづけ、その両手は二の腕をしっかりと押さえ付けた。
そうして今度は、舌の先を硬くして脇の下をくすぐった。
そっ、そのんなトコ、反則だよぉ由里ぃ。恥ずかしいよ。だめ、だめだってば。
そう思ってもブルブルと体が震えた。なんて正直な体なの。あたしの体は。
「あっ、あん。はぁぁぁ~、んっ、んっ、あぁぁ~ん。あんっ」
「ゾクゾクする? ほらっ、こうやって下から上に……」
由里の舌は柔らかく広がって、腕に向かって脇の下を舐めあげていく。
「はぁぁ~もうぅだめぇ」
「感じるのね。ココ。そうなんでしょう? 感じてる璃緒の顔って可愛いわよ」
由里は突然起きあがると膝立ちになり、私の両膝をお腹に付けるように折り曲げ、腰が上がるくらい持ち上げた。これって、マングリ返し? 
由里は両足の間から私の目を見つめ、その視線をそらさずにアソコの蜜や、敏感な紅い果実を、まるで猫のように舐め続けた。
「あぁぁ~、由里ぃ。あぁぁん。あぁ~ん。いいぃ~いいぃ~感じるぅ~」
「ふふっ、可愛い。可愛いわよ、璃緒。もっと感じて、ほらっ、ここでしょ?」
敏感な果実の皮を指先で完全に剥き上げ、舌先で小刻みに舐め続ける。
「感じるのぉ? もっともっとそのお顔を見せて璃緒。ほら、ほらほら」
「ああぁ、逝きそう、そこそこ。そこぉ~。あぁぁ~逝くぅ~。由里ぃ~」
私はまた快感の津波に突き上げられ、もみくちゃにされながらクライマックスを迎えた。きっと由里はその顔を、碧の瞳でじっと見つめていたのだろう。

Comments 2

マロ  

璃緒は、もうかなりハマッちゃってますね(笑)
軽いSMっぽさが逆にリアルで興奮でした。

2007/08/21 (Tue) 00:05 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

今回は、全体的に軽いノリですかね。
人物に好き勝手しゃべらせると、意図していたモノとは
違うこと。違うしゃべり方をしてきて、ずいぶん手直し
しました。また、気が付くと3人称になっていたり。
やっぱり癖なんですかね。
(*^_^*)

2007/08/21 (Tue) 21:47 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土