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あなたの燃える手で

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桃色流星群

17
理事長の絹枝は片手に刷毛を持つと、それをチラつかせながら樹に近づいた。
樹は全裸で、壁にX字型に磔になっている。
絹枝は手を伸ばせば届く位置まで近づくと、一度立ち止まった。
「さぁ、どこから可愛がってあげようかしら?」
「あぁ理事長、刷毛は……」
「あらっ、いいじゃない。まずは首を……。ほぉ~らっ」

樹の首を、刷毛が下から撫で上げた。
それはただ撫で上げたのでなく、触るか触らないかのソフトタッチで、思わずブ
ルッと体が震えてしまうようなくすぐったさと、むず痒さを伴っている。そんな
触り方の刷毛が、じわじわとゆっくり移動してゆくのだ。

「あぁっ、あぁぁ~、り、理事長」
「ほぉ~らっ、堪らないでしょう? んん? どう? 樹」
刷毛はゆっくりと首筋を往復している。横からうなじへ回り込み、正面に戻って
反対のうなじへと、じわじわとくすぐるでもなく、撫でるだけでもない。
そんな刷毛が徐々に首から下へと移ってきた。

「人一倍敏感な身体には、これが一番効くからねぇ。ほらっ、二の腕はどうだ
い? ほぉ~らっ」
「あぁぁ、だめっ」
刷毛は腕を上げた状態の二の腕を触ってゆく。そしてそのまま脇の下へと迫って
ゆくのだ。
「あぁ、そんなっ、そんなところ」
「ほらっ、脇の下だ。ほぉ~らっ、堪らないでしょう。痒くてくすぐったくて」
「あぁぁ~、だめですっ、そんなっ、あぁ~」
「脇の下から脇腹。ここも辛いねぇ~。ほらっ、毛先だけで……」
刷毛は左右の脇腹をじっくりと上下してゆく。
「いやっ、いやぁぁ」
「さぁ、今度は胸。どうしたのぉ? 触ってもいない乳首がこんなに勃起して」
刷毛はまず、乳房の、周りをなぞるように輪を描いた。
「はぁ、はぁ、はぁぁ~」
そして周りから乳首へとらせん状に登リ始め、やがて刷毛はその角の部分乳輪を
なぞり始めた。しかし乳首には決して触れない器用さだ。
「乳首に触って欲しい? んん?」
「は、はい。触って、触ってください」
「だぁ~めっ、触って上げない」
「あぁ、そんな……」
「ほらっ、ほぉ~らっもう少しねぇ、ほぉ~らっ」
「はぁぁ~、あぁっ、触って、触ってくださいぃ」
「ふふふっ、まだまだ。今度は下半身」
「えっ、あぁっ」
絹枝は胸から一気に脚へと刷毛を移動させた。当然脚も肩幅以上に開いた状態で
固定されている。
刷毛は足の指から指の間を責め、そのまま足の甲、足首、拗ね、そして膝へと這
い上ってゆく。
「ふふふっ、どう? 足も堪らないでしょう」
反対の脚も同じ工程を繰り返すと、刷毛は太ももの内側へと移動し、そのままじ
わじわと登り始めた。
「太ももの内側側は特に……」
「あぁ、あぁぁ~感じる」
「んん? 感じる? 手と違って刷毛もいいだろう、ゾクゾクして……」
刷毛は太ももの内側を上下しながら、やがてその頂きへと近づいた。
「さぁ、ここをじっくりと責めてあげようねぇ」
そう言って絹枝は、毛先でそっと樹の濡れた花びらを触った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土