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あなたの燃える手で

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桃色流星群

16
最上階でエレベーターを降りると、絹枝は樹の前を歩いた。そして廊下の一番奥
まで歩くと、その部屋のドアに鍵を差し込んだ。樹の耳にカチャッという開錠の
音が聞こえた。
「びっくりしないでね」
「はい?」
「さっ、どうぞ」
絹枝がドアを開き、樹を先に入室させるとそのまま鍵を閉めた。
「理事長、これって……」
先に入室した樹から驚きの声が上がった。

それもそのはず。樹の目の前には、見慣れぬ部屋の光景が広がっていたのだ。
普通のホテルと思って入った部屋。ベッドがあるのは当然だが、その四隅には革
手錠が鎖でベッドに繋がっており、部屋の隅には三角木馬が、その隣には首と手
首を固定するギロチン台が、そして壁には赤く塗られたX字型の磔台がある。
そして壁の片隅には色々な鞭やケイン。そして筆や羽飾りのようなものがフック
からぶら下げられている。

「どう? 驚いたでしょう?」
絹枝は後ろから樹を抱きしめた。
「はい、驚きました」
「こういうところは嫌い?」
「いいえ、あたしも一度来てみたかったです」
「そう、それはよかったわ」
「それじゃ、早速……」
「はい」

樹は手早く服を脱ぎ、全裸になった。
その間に絹枝は黒いレザーのブラとショーツを身につけた。最後に黒いブーツを
履くと、樹を赤く塗られたX字型の磔台へと導いた。
そして樹の手足を磔台のX字型に合わせ、そこにある手枷と足枷に、両手首と両
足首を固定した。
そんな樹を、絹枝は数歩下がって眺めた。
「こうして改めて見ても綺麗な体ね」
「そんな……」
「確か……、バストが84でウエストが59。ヒップが89……、だったかしら?」
「はい、そうです」
「身長は? いくつだっけ……」
「165です」
「そっか、あたしより10センチ高いんだ。肌も綺麗で敏感で、こんな風に磔に
すると、体のラインが際立つわね」
「そんな……、あたしなんて」
「あらっ、ご謙遜? でもね、こんな綺麗な体を見ていると、あたしは犯したく
なるの、綺麗なものを汚したくなるのよ」
「はい、存じております」
「うふふっ、そうよね。それじゃ遠慮なく犯して汚してあげる。いいのよね」
「はい。今のあたしは、身も心も理事長のものでございます」
「随分といい子ね。そういう百点満点の答え方をする子も、虐めたくなるわ」
「どうぞ、理事長のお好きになさってください」
「そう。そうれじゃ、そうさせてもらうわ」
絹枝は壁にぶら下がった鞭やケインの中かから、刷毛を取り上げた。
「まずはこれで、じっくりと可愛がってあげる」
「あぁ理事長、それは……」
「そう、あなたの苦手な刷毛」
絹枝は見せびらかすように、それをヒラヒラと踊らせた。
「……」
「これで撫でられると、あなたはいい声で鳴くものねぇ。うふふっ……」
怯えたような樹に対し、絹枝は余裕の笑みを浮かべた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土