2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

しろっぷ


ー第2章ー

PROLOGUE
その電車に乗り長いトンネルを抜けると、鳥の名前のつく駅が三つ続く。

ツグミ町、カワセミ町、セキレイ町。この三つ目のセキレイ町に、この物語の
舞台となる、『雛百合学園女子高等部』がある。
この学園は、トンネルのある山の上にある。山といっても数キロにわたって続
く丘のようなもので、砂山のような独立した円錐形のものではない。
このセキレイ町では多くの女子高生が乗降する。
この町と学園の紹介がてら、彼女らの通学路となっている道を歩いてみよう。

『セキレイ町駅』の改札を出ると、まずは線路と直角に交わる商店街を歩くこ
とになる。このセキレイ商店街は、約500メートル程の長さあるが、学生達は
途中で学園への坂道『ため息坂』を登るため、商店街を歩く距離は200メート
ル程になる。このため息坂は結構急な坂道で、長さは100メートル程だ。
坂を登り切ってしまえば、下の商店街と平行に山の峰に沿って走る道、『教会
通り』を歩くことになる。
さてこの教会通りには、その名前の由来にもなっている『リーベンス教会』
や、ゲーリック邸。ガーランドホール。009邸などの西洋館が立ち並ぶ。
それらを横目にしばらく歩くと、雛百合学園女子高等部にたどり着く。

この学園を正門から眺めると、まずグランドが広がる。そこには400メートル
トラックが描かれ、正門入ってすぐ左にテニスコート、グランド右奥には体育
館、そしてグランドの奥に、5階建の校舎が2棟並行して建っている。
校舎内部は物語の進行と共に案内したいと思う。

それでは、この物語の『第2章』を始めよう。



31
白鳥ラムは、1階の廊下から見えるグランドに目をやった。
やわらかだった春の日差しは、少しづつ夏のそれに変ろうとしている。
一列に並んでグランドを走る陸上部がやってきた。ラムはそれを目で追いなが
ら廊下を歩くと、保健室のドアを開けた。
「すいませ~ん、桃井先生いますかぁ?」
「はぁい」
「あっ、杏奈先生。ラムでぇす」
姉のくるみによく似た顔は、やはりCMで見たことのあるような顔立ちだ。し
かしラムの方が少し愛嬌があるというか、どこか幼さを残している。
髪は姉と同じく肩甲骨を超え、僅かな風でも吹けば、真っ直ぐな黒髪はサラ
サラと型で揺れるだろう。手足は長く、特に短いスカートから伸びる白い脚
は、白くスベスベとして、歳に似合わない妖艶なまでの脚線を見せている。

「あらぁ、ラムちゃん。どうしたのぉ?」
「はい、あのうなんか……」
ラムはドアを閉めると、鍵をかけた。そして部屋の奥へと歩く。
すると保険医の桃井杏奈は、白いカーテンを閉めた。カーテンを窓の中央でし
っかりと重ねると、くるりとラムに振り返った。
その顔はイタズラ好きそうなタヌキ顔だ。フワリとカールした髪が肩に乗る。
歳は三十代前半。体型は中肉中背にわずかに肉がついていると言った感じか。
しかしそれが逆に女らしい線を作り、優しい雰囲気を醸し出している。
ニッコリと笑った笑顔は屈託がない。しかしその瞳の奥には、好色な光が宿っ
ていた。

「いつもより早いんじゃない? ラムちゃん」
88はあるバストを、突き出すように杏奈はラムに近づいた。
「だってぇ、先生に早く会いたくて……」
ラムは杏奈の腰の両手を回すと、そのまま大きな胸に顔を埋めた。
「いいのよ。先生もラムちゃんに早く会いたかったから」
杏奈は片手でラムの肩を抱くと、もう片手で頭をポンポンした。
「先生……」
ラムが顔を上げ、杏奈を見上げた。
杏奈はそんなラムを見下ろす。二人の視線は絡みつき、熱量が上がっていく。
自然と唇が触れ合い、二枚の舌はすぐに絡みあった。
ラムの舌を杏奈が吸い、杏奈の舌をラムがしゃぶる。
「唾液が溜まって来たわ、ラム……」
「飲ませて、杏奈先生の唾液」
ラムは口を開けて上を向いた。
「いいわよ。飲ませてあげる」
杏奈は唇を尖らすと、上を向いたラムの口に近づけ、溜まった唾液をポタリと
垂らした。そして最後は絞り出すように、口中の唾液を絞り出す。
「どう? ラム。先生の唾液美味しい?」
「うん。美味しい」
「さっ、ベッドに行きましょう」
杏奈はラムの肩を抱いたまま、奥のベッドへと誘った。
「はい……」
ふと窓の目をやっても、カーテンが引かれた窓からグランドが見えるはずもな
く。放課後の保健室は完全に密室と化していた。
杏奈はラムの肩を抱いたまま、白いベッドに腰掛けた。
するとラムは杏奈にくっつくように位置をずらした。その距離はゼロ。つまり
二人の太ももは密着しているのだった。

Comments 1

ファン  

ラムちゃんくるみちゃんの妹なんですか!良いですね!

新章も楽しみにしています!

2017/04/10 (Mon) 00:39 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土