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あなたの燃える手で

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九尾の猫達

27
ママは月子の手を取り、リリはやや大ぶりなバッグを持って寝室へと入った。
「月子様、ちょっと両手を出していただけます」
「えっ? こう?」
月子はお縄を頂戴するといった感じで、両手をママに差し出した。するとママ
はリリの持ってきたバッグから縄を取り出し、慣れた手つきで月子の両手首を
一つに縛り付けた。
しかし縄はまだ1メートル以上も余っており、それが布団の上で蛇のようにの
たくっている。
「さっ、そうしたら両手を上げて……」
戸惑う月子をよそに、リリがその手を上に持ち上げるようにした。そして余っ
ていた縄を鴨居にかけ、その縄を下に引っ張った。当然月子の両手は上に引き
上げられることになる。
「あぁっ、あぁん」
月子の踵が少し浮く程度に引き上げると、そのまま縄を鴨居に縛り付けた。
「あぁ~ん、なぁ~にぃ~」
しかしそんな月子を無視するように、ママとリリは話し始めた。
「今日は特に暑いわねぇ、リリ」
「そうですね、遠くで蝉の声もしてましたし。こんな日は、どうしても汗を掻
いてしまって……」
二人は話しながら月子の前に立った。リリが前、ママが後ろだ。
「そうすると、匂いとか気になるわよねぇ」
そう言いながら、ママが後に周り込んだ。
月子はまだ服を着ており、当然汗も掻いている。そんな月子の両肩に、ママが
後ろから両手を掛けた。
「ねぇ、月子様も汗を掻きましたでしょう?」
「えっ? えぇ……」
「月子様の汗は、どんな匂いですのぉ?」
ママの顔が月子のうなじに近づく。
「えっ……、どんなって言われても」
「あたしもぜひ知りたいわぁ」
今度はリリの顔が、月子の脇に近づいた。
「あっ、なっ、なに? まだシャワーも浴びてないのに」
「シャワー? そんなものぉ~。ねぇ、リリ」
「えぇ、あたし達で綺麗にさせていただきますから」
「あっ、それから。この服は邪魔なので、切らせていただきますわ」
「えっ? 切る? 切るって……?」
次々に変わる状況に、月子は面食らっていた。 
「大丈夫ですよ、月子様。新しい服をちゃんと用意しておきましたので」
「で、でも、だからって……、切るなんて……」
ママはバッグから大きな裁ち鋏を二つ取り出すと、一つをリリに渡した。
「うふふっ、さぁ~」
二人はハサミを大きく開くと、月子に見せつけた。
「えっ、ほっ、本当に? 本当に切るつもり……?」
「あらっ、あたくしが月子様に嘘をついたことがございまして……?」
「下手に動くと、危ないですよぉ~」
するとリリは、月子の長袖のシャツの脇の下の生地を引っ張り、そこにハサミ
を入れた。布を切る "シャキッ" と心地よい音が耳に届く。
そして今度は別の角度からハサミを入れた。すると月子の脇の下の生地に、菱
形の穴が空いた。それは脇の下が丸見えになるのに、十分な大きさだった。
「こちらも切らせていただきますわぁ。動かないでくださいませね……」
数秒後、シャツの両脇に菱形の穴が開き、脇の下だけが丸見えになった。
それは汗ばんでいるからか、月子は脇の下に空気の冷たい流れを感じた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土