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あなたの燃える手で

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九尾の猫達

18
「薬を塗るだけじゃないって……、一体どういう……」
「そうね、これを見せたほうが早いかも」
そう言って月子がバッグから取り出したもの、それは習字用の小筆だった。
まだ未使用の為、その筆先は真っ白だ。
「えっ……? それって……」
「うふっ、分からない? これでくすぐるのよ」
「くすぐるって、痒いところを?」
「そうよ」
月子はフタの閉まった容器を傾け、薬を垂らすマネをした。
「こやってポタリと垂らして……」
「嫌っ、嫌よ。そんなの堪えられるはず……」
「だからいいのよぉ~。さっきから言ってるでしょう」

人一倍敏感そうなリリの体。さっきも触れるか触れないかのソフトタッチが弱
いと思ったばかりだ。
ママの入れ知恵もあったとはいえ、薬と一緒に筆を買っておいたのは正解だっ
たと月子は思った。

「そんな筆でなんて……。そんなの辛すぎますぅ」
「だから、い・い・の。痒いところを筆先でチクチクされたらぁ……?」
これが想像できない人間はいないだろう。そして薬を垂らすマネをした。
「嫌っ、嫌っ、そんなの……、気が狂っちゃいます」
「あらぁ、それじゃ、気が狂うまでくすぐってあげるわ、うふふっ……」
「そんなっ、そんなの嫌ぁ……」
月子はまた容器を傾けた。今度は傾けたまま何滴も薬を垂らすマネだ。
「掻きたくても掻けない。しかも痒みは募る一方。そんな状態が長時間続く
の。どう? 面白そうでしょう?」
「そんな責め、辛すぎますぅ。嫌っ、嫌ぁ……」
「辛すぎる責めを長時間。堪えられなくても気が狂ってもやめてもらえない。
今からあなたには、生き地獄が待ってるの。ううん、痒み地獄かしらぁ?」

月子はここでまた薬を垂らすマネをした。しかし今回は蓋をリリに見せつける
ように開けてからだ。だからこれはもうマネではない。
「うふふっ、いくわよぉ~」
「嫌っ、嫌っ、やめてっ、やめてぇ~」

目薬のような薄青い容器、その尖った先端に透明な滴が生まれた。生まれた滴
はその場で大きく育ち、限界まで膨れ上がると、やがてリリの剃り跡の上にポ
タリと落ちた。
「はっ、嫌っ……」
滴は1滴にとどまらず、数滴連続で落ち続けた。
「うふふっ、ほぉ~らぁ~、ほらっほらっ、ほぉ~らっ」
「あぁ~嫌ぁ~、やめてっ、もうやめてぇ。拭いて、拭いてくださいぃ~」
「だぁ~め。うふふっ、ざっと10滴。これは相当辛いことになりそうねぇ」
月子は垂らした薬を、リリの剃り跡に満遍なく塗り伸ばした。

月子は改めてリリを見下ろした。
リリは和室の低い長方形のテーブルに、仰向けに縛られている。
両手はテーブルをおんぶするように後ろに回されテーブルの脚に、両脚は股関節か
ら膝までがほぼ水平になり、そのまま膝を長辺に引っ掛けてからテーブルの脚に縛
り付けられている。
そんなリリの股間はテーブルの短辺の縁に来ている。その為、座椅子に座った
月子の前には、まるで食事の善のようにリリの股間があることになる。
月子は箸の代わりに筆を持つと、ニヤリと嗤った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土