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あなたの燃える手で

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九尾の猫達

14
「リリ、立ちなさい
リリは月子に背を向けて湯船に入っている。そんなリリを月子は立たせた。
湯から上がったその身体は、白い陶器がほんのりと紅を帯びている。
「こっち向いて」
「は、はい……」
彼女は月子に向き直った。しかしその両手は大事な部分をスッポリと覆い隠
し、顔は恥ずかしそうに俯いている。
「うふふっ、恥ずかしいの?」
「は、はい」
それはそうかもしれない。湯船に浸かっている自分の前で立ち上がれば、目の高さに丁度彼女の股間が来るのだから。
「そうよねぇ、恥ずかしいわよねぇ~。でもね、そんな恥ずかしいところを今
からぜぇ~んぶ、しっかりと見られちゃうのよぉ」
そう言いながら月子は、リリの両手に手を添えると、その手を前から横へと移
動させた。
M女の性か、リリは逆らうことなく月子にされるままだ。
「手を後ろに回して。もっと脚を開いて……」
「はい」
リリは手を腰の後ろに回し、脚を湯船の幅いっぱいに開いた。当然股間は無防
備になる。
「こんなに白い肌に、ここだけ毛が生えて」
月子が手の平でその毛に触る。
「あぁ……、あはぁん」
「これじゃよく見えないわね。そうだ片足をここに置いて……」
月子の言ったのは湯船の縁だった。家庭用の湯船より少し大きいサイズで、高
さは彼女の太ももくらいまである。そこにリリは片足を乗せ、上半身は壁に寄
り掛かって安定させた。
そんなリリを月子は正面に向けさせた。すると彼女の脚は半M字になって月子
の目の前に曝された。
「んん~、それよ、それそれ。いい格好。これでよく見えるわぁ」
月子は興奮したのか、湯船の中で片膝立ちに座り直した。
「あぁ~ん」
「よく見えるわよぉ、もう丸見え。これがあなたの形なのね」
流石にショーツに隠れる部分には、多少の色素の沈着は見られる。しかし多少
でも、元々の肌の白さと相まって、そこは色づいて見えるようだ。
「でも楽しみは後にとっておくわ。ごめんね、寒い?」
「いえっ、大丈夫です」
「ほらっ、もう一度温まって」
リリを湯船に座らせると、その背中に両手を回した。リリも月子の背中に両手
を回す。そして二人は無言のうちにキスをした。自然に唇を重ね、自然に舌を
絡め、それを舐め合いしゃぶりあった。
そんなキスをひとしきり続けると、月子はリリの耳元に口を寄せた。
「さぁ、出ましょう」
二人が一緒に立ち上がると、透明な湯が滝のように流れ落ちた。
浴室を出ると互いに体を拭きあい、居間へと戻った。

汐月は和風旅館の為、全室和室だ。だからテーブルと言っても床に座って使う
低いもので、椅子も当然座椅子となる。
「リリ、テーブルに仰向けになって……」
「えっ? ここにですか……」
「そうよ」
月子は余裕の笑みでリリに微笑みかけた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土