九尾の猫達
3
「そうよ、そのまま私の顔を見て言ってごらんなさい。あなたの願望を」
「はい」
顔を上げたミミの目が、月子の目をしっかりと見つめた。
「私の願望は、レイプ願望、です」
その声はかなりハッキリ聞こえた。もう聞こえないは通じない。だからここか
らは、一転して恥ずかしがらせてやるのだ。
「えぇ? レイプ願望。レイプ願望って、あなた……」
「は、はい。すみません」
ミミはたまらずまた俯いた。
「ホラッ、ちゃんとその可愛いお顔を見せて」
「はい」
ミミはまた顔を上げた。その顔はかなり恥ずかしがっている。
「レイプって、あの、誰かに犯されちゃういうレイプ?」
「そ、そうです……。あっ、あの、別に、そんな、あたし……」
「ううん、もっと聞かせて。人の願望なんて、ましてレイプ願望なんて、そん
な聞いたことないもの。ねぇ、それってどういう……、ものなの」
「あくまで願望であって……。つまり、今月子様が言われたみたいに、誰かに
犯されちゃうっていうか」
「それってつまり、嫌なのに無理やり、自分の意に反してって……ことよね」
「そうです、そうです。ホントにそんなことあったら困りますけど……」
「ふぅ~ん、そうなのぉ。ミミちゃん、襲われたいんだぁ」
「えっ、エェ、まぁ、だからそれは願望で……」
「本当に恥ずかしい願望ねぇ。でもあなた、男はダメなんでしょう」
「はい……」
「じゃ、相手は女の人ってコトぉ? 女の人にレイプされるってコトよねぇ」
「えっ、えぇ、まぁ、そういうコトになりますけど……」
「へぇ~、ミミちゃん女の人に襲われたいんだぁ。でもそれは難しそうねぇ」
「えぇ? えぇ、まぁ、多分永久に、無理……、かなぁなんて……」
「ねぇ、だったら、あたしが襲ってあげるわよ」
そう言い終わらないうちに、並んでベッドに腰掛けていた月子は、ミミの肩に
手をかけ、そのままベッドに押し倒された。
「きゃっ……」
小さな悲鳴とともに、ミミは仰向けになって倒れた。その上に月子が、素早く
覆いかぶさるように重なった。
「えっ、あのっ、つ、月子様」
「んん? なぁ~にぃ~?」
もう月子の顔はさっきと変わり、口角が上がった唇は意地悪く引きつり、目は
飢えた獣のように輝いている。
ミミに覆いかぶさった月子。その様は、蜘蛛の巣にかかった蝶々、というより
は、カマキリに捕まった蝶々といった方が近いだろう。
蝶々がどうもがいても、カマキリのカマからは逃げられない。
「つ、月子様。これは……」
「レイプよ。あなたはこれからあたしに犯されるの。どう? 嬉しいでしょう。レイプしてもらって……」
「えっ、でっ、でも……」
月子はミミのシャツに手をかけ、ボタンを手早く外していった。
「きゃっ、つ、月子様ぁ……」
「ほらっ、おとなしくしなさい」
月子はミミの両手首をベッドに押しつけ、しっかりと抑え込んだ。
「そうよ、そのまま私の顔を見て言ってごらんなさい。あなたの願望を」
「はい」
顔を上げたミミの目が、月子の目をしっかりと見つめた。
「私の願望は、レイプ願望、です」
その声はかなりハッキリ聞こえた。もう聞こえないは通じない。だからここか
らは、一転して恥ずかしがらせてやるのだ。
「えぇ? レイプ願望。レイプ願望って、あなた……」
「は、はい。すみません」
ミミはたまらずまた俯いた。
「ホラッ、ちゃんとその可愛いお顔を見せて」
「はい」
ミミはまた顔を上げた。その顔はかなり恥ずかしがっている。
「レイプって、あの、誰かに犯されちゃういうレイプ?」
「そ、そうです……。あっ、あの、別に、そんな、あたし……」
「ううん、もっと聞かせて。人の願望なんて、ましてレイプ願望なんて、そん
な聞いたことないもの。ねぇ、それってどういう……、ものなの」
「あくまで願望であって……。つまり、今月子様が言われたみたいに、誰かに
犯されちゃうっていうか」
「それってつまり、嫌なのに無理やり、自分の意に反してって……ことよね」
「そうです、そうです。ホントにそんなことあったら困りますけど……」
「ふぅ~ん、そうなのぉ。ミミちゃん、襲われたいんだぁ」
「えっ、エェ、まぁ、だからそれは願望で……」
「本当に恥ずかしい願望ねぇ。でもあなた、男はダメなんでしょう」
「はい……」
「じゃ、相手は女の人ってコトぉ? 女の人にレイプされるってコトよねぇ」
「えっ、えぇ、まぁ、そういうコトになりますけど……」
「へぇ~、ミミちゃん女の人に襲われたいんだぁ。でもそれは難しそうねぇ」
「えぇ? えぇ、まぁ、多分永久に、無理……、かなぁなんて……」
「ねぇ、だったら、あたしが襲ってあげるわよ」
そう言い終わらないうちに、並んでベッドに腰掛けていた月子は、ミミの肩に
手をかけ、そのままベッドに押し倒された。
「きゃっ……」
小さな悲鳴とともに、ミミは仰向けになって倒れた。その上に月子が、素早く
覆いかぶさるように重なった。
「えっ、あのっ、つ、月子様」
「んん? なぁ~にぃ~?」
もう月子の顔はさっきと変わり、口角が上がった唇は意地悪く引きつり、目は
飢えた獣のように輝いている。
ミミに覆いかぶさった月子。その様は、蜘蛛の巣にかかった蝶々、というより
は、カマキリに捕まった蝶々といった方が近いだろう。
蝶々がどうもがいても、カマキリのカマからは逃げられない。
「つ、月子様。これは……」
「レイプよ。あなたはこれからあたしに犯されるの。どう? 嬉しいでしょう。レイプしてもらって……」
「えっ、でっ、でも……」
月子はミミのシャツに手をかけ、ボタンを手早く外していった。
「きゃっ、つ、月子様ぁ……」
「ほらっ、おとなしくしなさい」
月子はミミの両手首をベッドに押しつけ、しっかりと抑え込んだ。