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あなたの燃える手で

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九尾の猫達


「そうよ、そのまま私の顔を見て言ってごらんなさい。あなたの願望を」
「はい」
顔を上げたミミの目が、月子の目をしっかりと見つめた。
「私の願望は、レイプ願望、です」
その声はかなりハッキリ聞こえた。もう聞こえないは通じない。だからここか
らは、一転して恥ずかしがらせてやるのだ。
「えぇ? レイプ願望。レイプ願望って、あなた……」
「は、はい。すみません」
ミミはたまらずまた俯いた。
「ホラッ、ちゃんとその可愛いお顔を見せて」
「はい」
ミミはまた顔を上げた。その顔はかなり恥ずかしがっている。
「レイプって、あの、誰かに犯されちゃういうレイプ?」
「そ、そうです……。あっ、あの、別に、そんな、あたし……」
「ううん、もっと聞かせて。人の願望なんて、ましてレイプ願望なんて、そん
な聞いたことないもの。ねぇ、それってどういう……、ものなの」
「あくまで願望であって……。つまり、今月子様が言われたみたいに、誰かに
犯されちゃうっていうか」
「それってつまり、嫌なのに無理やり、自分の意に反してって……ことよね」
「そうです、そうです。ホントにそんなことあったら困りますけど……」
「ふぅ~ん、そうなのぉ。ミミちゃん、襲われたいんだぁ」
「えっ、エェ、まぁ、だからそれは願望で……」
「本当に恥ずかしい願望ねぇ。でもあなた、男はダメなんでしょう」
「はい……」
「じゃ、相手は女の人ってコトぉ? 女の人にレイプされるってコトよねぇ」
「えっ、えぇ、まぁ、そういうコトになりますけど……」
「へぇ~、ミミちゃん女の人に襲われたいんだぁ。でもそれは難しそうねぇ」
「えぇ? えぇ、まぁ、多分永久に、無理……、かなぁなんて……」
「ねぇ、だったら、あたしが襲ってあげるわよ」
そう言い終わらないうちに、並んでベッドに腰掛けていた月子は、ミミの肩に
手をかけ、そのままベッドに押し倒された。
「きゃっ……」
小さな悲鳴とともに、ミミは仰向けになって倒れた。その上に月子が、素早く
覆いかぶさるように重なった。
「えっ、あのっ、つ、月子様」
「んん? なぁ~にぃ~?」

もう月子の顔はさっきと変わり、口角が上がった唇は意地悪く引きつり、目は
飢えた獣のように輝いている。
ミミに覆いかぶさった月子。その様は、蜘蛛の巣にかかった蝶々、というより
は、カマキリに捕まった蝶々といった方が近いだろう。
蝶々がどうもがいても、カマキリのカマからは逃げられない。

「つ、月子様。これは……」
「レイプよ。あなたはこれからあたしに犯されるの。どう? 嬉しいでしょう。レイプしてもらって……」
「えっ、でっ、でも……」
月子はミミのシャツに手をかけ、ボタンを手早く外していった。
「きゃっ、つ、月子様ぁ……」
「ほらっ、おとなしくしなさい」
月子はミミの両手首をベッドに押しつけ、しっかりと抑え込んだ。

Comments 1

Sapphy  

これからどうなるのか、今からドキドキしています。

2016/05/07 (Sat) 13:55 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土