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あなたの燃える手で

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感悶寺 奥の院

十九
「そうですか。それではそのように致しましょう……」
するとその言葉が合図となったように、花壺さんは濡菊さんから離れ、夢天さ
んさんと一緒にあたしの回りを取り囲みました。
あたしはまだ両手を1つに縛られて、天井から吊されたままです。つま先立ち
も相変わらずで、思いっきり背伸びをしているような状態です。
そんなあたしの回りに3人が集まりました。
「あのう、これは……?」
「感じたいと言った美鈴さんの為に、そのように致しましょうと言ったので
す。さぁ、二人とも……」
「はい、夢天様」
二人は同時に返事をすると、夢天さんと花壺さんがあたしの正面に、そして濡
菊さんが真後ろに立ったのです。
「それでは始めますよ。ここからは色魔封じという前修業になります」
「色魔封じ……?」
「そう、色魔をこの体に閉じ込め、そして退治するのです。その為に、この体
が色魔にとって居心地にいい場所だと騙すのです」
「騙す?」
「この前修業で、色魔はこの体から離れられなくなります。それはつまり逃げ
られないということです」
「はい……?」
「そうしておいて本修業で退治するのです。どこかへ逃げられては、元も子も
ありませんからねぇ。さぁ、それでは始めましょうか……」
その声と共に、三人はそれぞれの場所で手を伸ばし、両手の指先であたしにソ
フトタッチを始めたのです。その瞬間、あたしの全身にはザワザワ、ゾクゾク
とした感覚が走り始めました。
それは三十本の指先が、あたしに愛撫を開始したことを意味しています。
でもあたしは吊られたまま動けません。貞操帯は装着したままですが、それで
もこの触り方が堪りません。くすぐったいような、感じるような、それは体の
場所でも違ってきます。
濡菊さんの指が、背中を下から上にサワサワと波紋を描きながら移動していき
ます。花壺さんは脇腹で、夢天さんは乳房で、それぞれサワサワと波紋を描い
ていくのです。
「はぁぁ~、そ、そんなっ、あぁ~、あぁぁ~ん」
『美鈴さんの体は、敏感な体ですねぇ」
「ホントに。責め甲斐があります。こういう体は……」
「綺麗な背中。背中も敏感なんですね。どう? ゾクゾクしちゃうでしょう」
「あぁ、はい、ゾクゾクしますぅ。あぁいいぃぃ~、感じるぅぅ~」
「いいですよ、もっともっと感じて……」
「美鈴さんにもっと感じて貰う為に、性感チェックをしちゃいますぅ」
「弱いところを見つけて、ソコを徹底的に責めてあげる」
「あぁぁ~、あぁぁ~、そ、そんなっ、そんなことやめて……、ください」
「だぁ~めっ。隅から隅まで調べるんだからぁ~。覚悟して下さいね」
「そんな……恥ずかしいこと……。あぁぁ~だめっ、触らないで……」
「そうはいきませんよ。色魔にとって居心地のいい体になってもらわなと」
「もっともっと感じさせて上げますよ。ほらっ、足の指はぁ?」
濡菊さんが後ろから、つま先をサワサワと触り始めました。すると細い指が、
足親指の間に潜り込みました。
「あぁ、そんなところ……」
「うふふっ、足の指の間はどうかなぁ~?」
そして指はアキレス腱、ふくらはぎ、膝と這い上がってきます。
「うふっ、膝の裏は感じるでしょう、ほぉ~らっ」
そして夢天さんと花壺さんは、あたしの横に立つと、左右の耳に熱い吐息を同
時に吹き込みます。そして片手は乳輪の回りを、もう片手は背中や脇腹をサワ
サワと触っています。
「はぁぁ~、あぁぁ~、も、もう、もうだめっ、あぁぁ~いいぃ~」
全身のゾクゾク感は、いまや確実な快感となって生まれ変わっています。
両膝の裏を触っていた指が更に上に移動して、今や太腿を妖しく触り、乳輪の
指は乳首を触らんばかりに近づき、脇腹の指は、さらけ出している脇下をサワ
サワとくすぐったりするのです。
そして乳首を摘まれた瞬間、吊られた体がビクンと揺れたのです。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土