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あなたの燃える手で

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感悶寺 奥の院

十五
両手首を1つに縛られた美鈴は、部屋の真ん中で天井から吊されている。
ピンと伸びた全身はその両脚も背伸びをし、つま先だけが床に付いていた。


「あ、あのう、これは……?」
「修行中は、手足は滅多に自由にはなりませんよ。いくら貞操帯で触れないよ
うにしていても、外した時に触れたのでは意味がありませんから……」
修業の内容からいって、夢天さんの言うことはもっともだと思いました。幸い
ここには女性しかいませんし、それにあたしは女性も……。
ただこのSMチックな展開が、あたしのMっ気に火を点けたようです。その証
拠に、アソコがすこし濡れてきたようですし、胸はドキドキがとまりまん。
だからあたしは敢えて断るようなことは言わず、成り行きに身を任せることに
したのです。
そして準備が整ったのか、夢天さんがあたしに近づきました。

「それでは美鈴さん。今から淫魔退散修行を始めますよ」
「はい」
「先ほども言いましたが、あなた自身が、あなたの体から、心から、淫魔を追
い出す気持ちを持つこと、持ち続けることが大切です。あなたがこの修業を最
後までやり遂げることを、私たちは願っていますよ」
「はい、よろしくお願いします」
「それではまず、『色魔炙り』から始めます。これは、淫・蕩・色・欲・痴、
の本修業に入る前の段階、前修業とされているものです」
「はい……」
「まずはあなたの中の淫魔を表面に炙り出します」
「は、はい……」
すると濡菊さんと花壺さんが袈裟を脱ぎ、全裸になったのです。
あたしが呆気にとられていると、二人は吊られたあたしからほんの1メートル
程のところまで近づいて来ました。そしてそこで立ったまま抱き合い、唇を重
ねたのです。唇はすぐに開き、二枚の赤い舌が絡み始めました。互いに両手を
背中に回し、密着したまま舌を絡め合っています。
あたしの耳には、そんな二人の息づかいまでが聞こえてきます。
二人はキスをしながら、少しずつあたしに近づいて来ました。あたしとの距離
はドンドン縮まり、もうあたしとの距離は数十センチしかありません。
あたしの肌には、二人の体温までもが伝わってきそうでした。
花壺さんの唇が、濡菊さんの唇を離れると、首筋をゆっくりと舐め下ろしてい
きました。舌は喉仏を通り鎖骨に辿り着くと。また唇まで舐め上げてきます。
二人が抱き合いながら回り、濡菊さんの背中があたしに向き、花壺さんの顔が
その肩越しに見えるようになりました。
花壺さんの舌が耳の穴を舐め、耳たぶを甘噛みすると、濡菊さんの甘い声が漏
れました。そして耳たぶを甘噛みしながら、花壺さんはあたしを見たのです。
その視線は矢のように真っ直で、あたしの心にまで突き刺さるようでした。
そして彼女はそのまま、あたしに向かって妖艶に嗤ったのです。


「気持ちいい? 濡菊ぅ、んん?」
「は、はい……」
「そう……、じゃ、これは……?」
花壺の両手の指先が優しく爪を立て、濡菊の背中を下から上に、上から下に、
そしてその場で波紋を描くようにサワサワとくすぐり始めた。
「あぁっ、そ、そんなことされたらっ……、あぁっ、あぁぁ~ん」
「んん? ほぉ~らっ、ゾクゾクしちゃうでしょう。舌出してごらん……」
花壺は濡菊の舌をしゃぶっりながらも、背中を触る両手を止めなかった。
美鈴は自分のアソコが、ジュクジュクと熱く濡れてくるのを感じていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土