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あなたの燃える手で

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貴婦人とメイド

 11
ーーオナニーをしてはだめよ。ーー
麗子からのメールが頭をよぎる。 でも・・・ちょっとだけ。
両手の指先が乳首を摘む。 感じなければ・・・いいかも。
硬くシコってゆく乳首。 これだけなら・・・ねっ、麗子様。
ーー悶々とした気分のまま我慢しなさい。いいわね。ーー
頭の中で麗子の声が繰り返される。しかし右手は下半身滑り、柔らかな茂みをまさぐる。そして指は、ゆっくりと・・・その先へ・・・。
ーーオナニーをしてはだめよ。ーー
よみがえるその声に、指を止めた。麗子様の言いつけは守らなきゃ。
マリアは淫らな火種を残したまま、体をベッドから起こした。後5~6時間だ。5~6時間で帰ってくる。そうしたら、そうしたら麗子様に・・・。
マリアは自分にそう言い聞かせながら、メイド服に着替えた。そして明日の食事の下ごしらえをするために、キッチンへ向かった。下ごしらえをしながら自分の夕食の支度を済ました。料理はしばしの間の気分転換になった。それでも時間が気になる。あと4時間。あと3時間。時計は遅々として進まない。
今頃麗子様は会食中だろうか?そんなことを考えながらTVを点けた。いつ見てても同じようなバラエティー番組が画面に映し出された。一人の夕食を食べ終える頃、時刻はようやく10時になろうとしていた。
「あと1時間か・・・」
マリアは自分の部屋に戻るとベッドに横になった。そして、メイド服を着たまま何時しか眠りに落ちていった。深い霧の中を歩くマリアに耳に、誰かの話し声が聞こえる。
「あら、もう寝ちゃって。可愛い寝顔ねぇ。マリア」
「この間会ったときより髪が伸びたみたいだわ」
そう言って髪を触る感触。顔に掛かる吐息。それを感じながらも、微睡みの中のマリアには現実との区別が付かなかった。
「綺麗な肌ねぇ。マリアちゃん。さぁ、このお洋服脱がせてあげる」
優しくマリアの背中に手が回され、メイド服が脱がされてゆく。あっという間に下着姿にされてしまったマリア。しかし寝心地の悪かったメイド服を脱いだことで逆にマリアはリラックスしているようだった。
「いい子ねぇ、そのまま大人しくしているのよぉ。これも外しましょうねぇ」
スベスベとした腕を感じながら、自分のブラが外されてゆく。その不自然さよりも、抱きつくように体を滑る腕の感触が、マリアには気持ちよかった。
「さぁ、下もよ。マリア。沙樹によく見て貰うのよ」
さ・き・?。沙樹?。高島、沙樹? 麗子様の秘書?
思考回路が繋がり、マリアは現実に引き戻された。しかし煌々とした照明はマリアの視覚を奪った。目を開けられず、顔を横に向けている間に両手首をそれぞれ何かで縛られた。その両手首はバンザイをするように引っ張られ、そのまま両手の自由がきかなくなった。
ようやく部屋の明るさに目が慣れてきた。マリアがその大きな瞳を開いた時、その目に映ったのは、ベッドの傍らに立ってマリアを見下ろしている、麗子と高島沙樹だった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土