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あなたの燃える手で

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貴婦人とメイド

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麗子からのメールを受け取ったのは、その日の昼過ぎだった。

 麗子様 06 .09 .29 13:21
ーー今夜会食の後、秘書の高島沙樹が泊まりに来るかもしれないから、
部屋を用意をしておいてね。月曜日に一緒に出勤の予定だから、
2日間、二人であなたをタップリかわいがってあげる。ーー

高島沙樹。マリアは1度だけ麗子に紹介されたことがあった。
一月前、その時はレストランで食事をしたほんの1時間ほどだったが、縁なしメガネを掛けたとても綺麗な人だった。スケジュールの打ち合わせをしている二人に、マリアはかしこまってしまって、あまり会話らしい会話はしていないが、ノースリーブからスベスベの腕を覗かせ、長い指を器用に使って上品な食べ方をする人だった。
ああ、この人が会社で麗子様の秘書をしている方なんだ・・・。
と思ったのを憶えている。そして食事をしながら時々、マリアのことを見つめたあの熱い眼差しも・・・。この人もきっと麗子様と同じ性癖の持ち主・・・。
と言うことをマリアは感じた。
あの人が今夜・・・そしてわたしを・・・。

それからマリアは、来客用の部屋のベッドメイキングと掃除を済ませると、2日間の献立を考え買い物に出かけた。駅前の大型ショッピングセンターで大抵の物は揃えることが出来た。帰りがけにデザート用のマスカットを買って帰宅した。
部屋に戻ると時間は午後5時を回っていた。明日からのことが気になり、悶々とした気分が頭をもたげてきた。着替えをするために脱いだ服を椅子の背に掛け、髪をブラッシングしながらPCのメールを確認した。すると麗子から1件のメールが届いていた。1日に2度のメールは珍しかった。マリアは大きな目を丸くしてメールを開いた。

 麗子様 06 .09 .29 17:36
ーーマリア。お客様を迎える用意は出来たかしら?
これからベルランドホテルに向かいます。
19:00の会食には少し早いけど。
ところで、明日からのことが気になっているでしょうね。
沙樹もとっても楽しみにしているわよ。
それから、オナニーは禁止よ。どんなにHな気分になっても、
悶々としたまま我慢しなさい。いいわね。ーー

まるでマリアの心を見透かしているようなメールだった。時間的な偶然も手伝って、マリアはまるでどこかで麗子に見られているような気になった。
ブラを外しベッドに横になり目を閉じる。自然に両手が胸にいった。85センチの胸を揉んでみる。ユルユルと波が拡がるように気分に浸ってゆく。
マリアは1度大きく息を吸い込むと、ゆっくりと吐きだした。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土