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あなたの燃える手で

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8月のマリオネット


「あぁぁ~、逝く逝く逝くぅぅ~、逝っちゃうぅ、逝っちゃいますぅぅ~」
「逝きたい? マリアちゃん」
「は、はい。逝きたいです。早く逝かせて下さい」
「そう、そんなに逝きたいのぉ。そう、それじゃそろそろ……」
「えっ、逝かせて……、くれるんですか?」
「うふふっ、どうしようかなぁ~。じゃ、これに堪えられたら」
そして仁美は肉豆の糸をギュッと強めに引っ張った。
「ひぃぃ~、あぁぁ~、それは、それはぁぁ~、あぁぁ辛い、辛いですぅぅ」
「んん~そうねぇ~、これは辛いわよねぇ。あぁー痛い、痛いでしょう?」
「痛いですぅぅ~。あぁぁ~もう、もうお赦しを、あぁ仁美様ぁ~」
そして糸を緩めた。
「じゃあ、今度は気持ちいいところで……。ほらっ、これくらい。どう?」
「あぁ、いいですぅ~、それくらいが、あぁいいぃ~。あぁ逝きそうぅ……」
「そう、逝きそうなのねぇ。それじゃこの状態でローター責めをしたら?」
過敏に感じているマリアの肉豆から、快感が一気に溢れ出した。それはもう、
自分のコントロールをとっくに、そして遙かに外れている。
「あぁー気持ちいいわねぇ、んんーほぉ~らっ感じる。ほぉ~らっ、ほぉ~ら
っ、んん~気持ちいい気持ちいい。あぁー逝っちゃう? 逝っちゃうの? マ
リアちゃん。もう我慢できない?」
「あぁ逝きますぅ、逝くぅ、逝くぅ、あぁ逝く逝く逝くぅぅ~」
「うん、いいわよ。逝ってもいいわ。さぁ、おいで……」
マリアの腰がビクンビクンと動き、背中が浮き上が留ように反り返る。
「ひぃぃ~、逝くっ、逝きますぅ、逝きますぅ、あぁぁ逝く逝く逝くぅぅ~」
「いいわよ。おいで、おいでマリア」
全身をガクガクと振るわせ、マリアが絶頂を極めた。彼女を飲み込んだ快感の
大波は、やがてゆっくりと引き潮となって消えていった。
その頃、マリアは仁美の腕の中にいた。


「早いわねぇ、もう帰っちゃうなんてぇ」
マリアは帰り支度を済ませ、ペンションのロビーで靴を履いていた。
傍らには、見送りに来た仁美が立っている。
「はい、本当に……。でもとっても楽しかったです。お土産もこんなにいただ
いてしまって……。それに麗子様にも、色々話たいことが沢山出来ました」
「あらっ、いいのよ麗子のことは。ねぇ、マリアちゃん。タクシー来るまでま
だ時間あるから、チョット湖まで歩かない?」
「はい」

2人はペンションから5分ほど歩き、マリリンレイクの湖畔まで来た。
湖面に映る空を揺らして、涼風が北へと渡っていく。
近くにボート乗り場の桟橋があり、2人はその突端まで歩いた。
「ねぇマリアちゃん。ここで働かない?」
「はい、ありがとうございます……、でも……」
「食べ物だって空気だって、都会よりずっといいわよ」
「でも、それは……」
「そうね、そうよね。マリアちゃんと麗子の中だもんね。あたしじゃ叶うはず
ないか……。ごめんね、変なこと言っちゃって」
「そんなっ、そんなこと……」
「それにあっちには友達もいるだろうしね」
「はぁ、まぁ、それは……」
チラリと響子の顔が浮かんだ。
「いいの、ごめん。ホントにごめんなさい」
「そんなっ、お気になさらないで下さい」
「さっ、戻りましょっか。そんなにゆっくりもしてられないから……」
「はい……」
ペンションの前に戻ると、丁度タクシーがUターンをしているところだった。
タクシーはペンションの正面で止まると後部ドアを開いた。
「それじゃ、またねマリアちゃん」
「はい。今度、仁美様も是非いらっしゃって下さい。夢の森へ」
「そうね、久しぶりに行ってみようかしら」
「でもそしたら、あたし……」
「そうね。その時はあたしと麗子の、2人で可愛がってあげるわ」
「それは怖すぎますぅ」
「まぁ、マリアちゃんったら……」
2人は笑いあうと、手を降って別れた。

ドアが閉まると、マリアは運転手に行き先を告げた。
「駅まで、お願いします」



EPILOGUE
氷見川麗子の館に戻った日の夜。マリアは麗子のベッドにいた。
「それで、お姉様は優しくしてくれた?」
「はい、とっても……」
「そう、良かったわねぇ。いっぱい可愛がって貰ったんでしょう。お姉様、マ
リアのこと大好きだから……」
「はい、それはもう……」
そう言って広がったマリアの笑顔が、ペンションでの全てを物語っていた。
「あたしは寂しかったわ。マリアがいなくて」
「ホントはあたしがいなくてせいせいしてたりして」
「もうマリアったら。そう言うこと言うと、今夜は糸で虐めるわよ」
「えっ? 糸って……」
「お姉様からメールが来たの。マリアは糸が大好きだって」
「えっ? ホントですかぁ?」 
「だから今夜は早速、お人形遊びかしらぁ?」
「そ、それはご勘弁を……」
「だめよぉ、せっかくお姉様から教えて貰ったんだから……」
「あぁ~ん麗子様ぁ、ごめんなさぁ~い」
マリアは麗子の胸に顔を埋めた。
「うふふっ、マリア。大好きよ……」
麗子はマリアを優しく抱きしめ、その髪にキスをした。


ーENDー


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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土