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あなたの燃える手で

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ピエロの方程式

13
サラを見た時、正直ミサキはホッとした。
それもそのハズ、ミサキにとってサラは、自分の通う高校の数学教師なのだか
ら。見知らぬ場所で知っている人間に出会えば安心するし、ましてやそれが先
生ともなれば、その安堵感はかなりのものだろう。
しかし当の数学教師が口にしたのは、意外な言葉だった。
「神宮寺ミサキ、これからあなたの体を調べさせてもらうわ」
「えっ? はっ……?」
「神宮司宗一郎の忘れ形見であるあなたの体に、時空方程式の手掛かりがある
可能性があるの」
「時空方程式の手掛かりがあたしの体に……?」
「そうよ」
「一体なにを言ってるんですか、サラ先生」
「あたしはね、先生じゃないの」
「へっ? もう何が何だか……。ちゃんと説明してください、先生」
「あたしはねぇ、キメラアイのサラ・スペンサー。数学教師はあなたに近づく
ための仮の姿よ」
「キメラアイって……。お父さんを殺したあの、テロ組織……」
「そう、やっと分かってきた?」
「でも……」
「あたし達はあなたのお父さんの研究を全て盗んだつもりだった。でも、肝心
のワープ数値が分からないの」
「それがあたしの体にあるわけ無いじゃないですか……」
ここまで聞いても、ミサキの中ではサラはまだ先生だった。
「隠せるような場所も機関も全て調べたわ。でも何処にもない。暗号化もされ
ていない。もうあなたの体以外に隠すトコロがないのよ」
「だからって……」
「うふふっ、それにどうしてあたし達2人きりだか分かる?」
「えっ……?」
そう言えば……。確かに言ってる内容に対し、サラ1人だけというのは少し合
点がいかない。もう少し人数がいても良さそうなモノだ。
「それはねぇ、あなたが可愛いからよ、ミサキ」
サラはまた訳が分からなくなりそうだった。
「もうさっきから、何を……」
「だから、あなたが可愛いからイケナイの」
するとサラはシャツのボタンに手を掛け、それを1つずつハズしていった。
「そう、みんなあなたが可愛いせいよ」
シャツを脱ぐとスカートを下ろし、ブラも外した。
「分かるでしょう、この意味……」
ショーツだけになったサラは、サキの横たわるベッドに滑り込んできた。
「チョット、せ、先生……?」
「だから調べるの。あなたの体を……。隅から隅までね」
「でも、それって……。あっ、あれ……?」
その時ミサキは、始めて自分の手足が動かないコトに気がついた。
縛られてるわけではない。しかし動かない。動かないと言うよりは、力が入ら
ないといった方が正確かもしれない。
「動かないでしょう?」
「なんで……?」
「あなたの手足にチョット注射をしたの」
「注射?」
「そう、筋弛緩剤みたいなモノをね。大丈夫よ。時間が経てば元の戻るから」
「ホント……、ですか?」
「ホントよ、別にあなたを傷付けるつもりはないの。それどこか、うんと可愛
がりたいくらいよ、ミサキ」
サラはミサキの横で添い寝をするように横になると、彼女の顔に自分に唇を近
づけた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土