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あなたの燃える手で

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怪盗ムーンライト

17
七海はテーブルに縛り付けられた、奈緒子の肉芽を人差し指で擦り始めた。
肉芽はその根もとをたこ糸で縛られ、敏感の極みと化したままプリプリに膨ら
んでいる。
その肉芽の上を、七海の指先が小刻みに往復し始めたのだ。
「はぁぁ~、ひぃぃ~、い、逝くぅ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~」
「敏感過ぎるここを擦られて……、あぁー逝きそうねぇ、奈緒子。ほらっ、
ほぉ~らっ逝くっ、ほぉ~らっ」
「あぁ~そんなことされたら。逝くっ、逝く逝く逝く逝くっ、あぁ逝くぅ~」
「あぁー堪らないねぇ。ほぉ~らっ、ほぉ~ら逝くっ、ほぉ~らどうだ」
奈緒子の全身はガクガクと震え、まるで逝っているように感じている。しかし
それでも最後のトドメを刺されず、仰け反り悶えているのだ。
「逝くっ、逝く逝くっ、あぁ逝かせてっ、あぁ~だめっ、逝く逝く逝くぅ~」
「んん~、逝きたくて堪らない体をジックリと焦らして……」
「あぁぁ~いやっ、逝くっ、逝くっ、逝く逝く逝くぅ~あぁだめっ、お願いっ
逝かせて、もう逝かせてください。あぁぁ~逝かせてぇぇぇ~」

七海の指嬲りはそれから2時間にも及んだ。そしてようやく奈緒子は天国のド
アを開くことを許されたのだった。


そして1週間が過ぎ、ムーンライトの予告日した5月1日、いや正確には5月
1日になる20分前になった。
今回のことで美術館は、明日は休館となっている。

真夜中の美術館は物々しい警戒態勢が取られ、おびただしい警官が配置につい
ていた。
そんな中、ダイヤを運ぶ車がパトカーに囲まれ館内に入ってきた。
ドライバーは1人。所定に位置に車を止めると後ろの扉を開けた。
「どうもすみません。こんな時間に配達をお願いして……」
竜胆はドライバーに苦笑混じりの顔を向けた。
「いえっ……」
ドライバーは荷台から、ダイヤの入ったジュラルミンのケースを手にした。
警官がそのケースを受け取ろうとしたが、それを竜胆が制した。
「いや、そのままでいい。お願いします」
竜胆はドライバーに軽く頭を下げた。
結局ジュラルミンケースはドライバーが持つことになった。
「いいんですか、竜胆さん」
先頭を歩く竜胆の横に寄り添い、カンナが心配そうにたずねる。
「あぁ、とにかくケースに触るのは最少人数にしたい」
ドライバーは4人の警官に前後左右を囲まれ、そのままエレベーターで3階へ
と上がり、展示室のドアの前に立った。
「ちょっと待って」
竜胆は両手を拡げみんなを止めると、安全を確認しながらドアを開けた。
中には6人の警官が待機し、彼らが竜胆に敬礼をした。
「どうぞ……」
ドライバーは4人の警官と共に展示室内に入った。これで室内には竜胆とヒロ
ミ、カンナ以外に10人もの警官がいることになる。
そんな中、ドライバーはガラスケースへと誘導された。
先頭の竜胆が指紋認証のタッチパネルに指を押しつけた。するとガラスケース
が上がり、赤いベルベットの掛かった台座にダイヤを置くことができるようになった。
ドライバーは白い手袋をしてダイヤを持ち、台座にダイヤを置いた。
「これが『ルパンの涙』か」
それを確認した竜胆は、タッチパネルの横にあるスイッチを押した。すると上
がっていたガラスが再び元の位置に戻った。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土