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あなたの燃える手で

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ざくろ荘物語

24
「あのう、すみれって、やっぱり……、もしかして……」
「もしかして、なぁに?」
林檎は手を止めて桃子の顔を見た。
「その、つまり、女同士の……」
そうでしょう? そうなんでしょう? と言った顔で桃子が林檎を見つめる。
「そっか、知ってたのか」
「知ってたって言うか、なんとなくそうなのかなぁって」
「なるほど、なるほど……」
「それで、どうする。そんなすみれちゃんが、桃子ちゃんのこと好きなんだっ
て。あたしはすみれちゃんの気持ちを桃子ちゃんに打診するのが役目。言わば
エージェントみたいなもんよ」
「エージェントって……、そんなカッコイイもんでも……」
「えっ? なに?」
「い、いえ、なんでもないです」
「で、どうなのよ……」
「基本的にはイイんですけど……。でもやっぱり女同士って、チョット抵抗あ
るっていうか……」
「そうかぁ、そうよねぇ。まぁ、判らないでもないわ」
林檎は結局、桃子はノンケではあるが、その気がないわけでもない。と言った
結論に落ち着いた。
あとはすみれちゃんの気持ち次第、と言ったトコロだろうか。
林檎がそんなコトを思ったとき、桃子が言った。
「林檎さん、マッサージは……、もう終わりですか?」
「えっ? あぁ……、まだよ、まだ」
「じゃ、続けて貰えます? 林檎さんのマッサージ凄く気持ち良くて。あたし
なんだか病みつきになっちゃうかも……」
「うふっ、嬉しいコト言ってくれるじゃないの。それじゃ続けよっか」
「はい……」
林檎は中断していたマッサージを、いやもはやマッサージとは呼べないが、
とにかく桃子の肉壺に指を入れ、それを出し入れしながら肉豆を責め始めた。
「ほぉ~らっ、こうでしょう? 桃子ちゃん」
「あぁっ、あぁ~ん、それ、それですぅ、あぁ気持ちイイィ~」
「コレがイイのねぇ、なんだか桃子ちゃんがドンドン可愛く見えてくるわぁ」
「嬉しいです。林檎さんにそう言って貰えて……。あぁ、あぁイイィ~」

嬉しいって、まさかこの子。あたし……? あたしなの……?
林檎は今更ながらに思った。そして試しにこう言ってみた。
「桃子ちゃんの気持ちイイトコロ、ぜぇ~んぶ知りたいなぁ」
「あたしも知って欲しいです、林檎さんに。あたしの気持ちイイトコロ全部」
やっぱりこの子、あたしのコトが……。
だからこのマッサージも受けた……ってワケ。
林檎は桃子に覆い被さるように重なった。
彼女のマッサージで温まった体温が、林檎の全身にジンワリと伝わる。
桃子はチョット驚いたように林檎を見ている。
林檎はそんな桃子の唇に、自分に唇を近づけた。
すると桃子はスッと目を閉じたのだ。その顔はまるで赤ちゃんの寝顔のよう
だ。そんな桃子の唇に、林檎はそっと自分の唇を重ねた。
その瞬間、桃子の体がピクリと震えた。
しかしなんの抵抗もなく、閉じた目を開くコトもなかった。
林檎が舌で桃子の唇をノックすると、赤い2枚の扉は音もなく開き、林檎の舌
を招き入れた。
中には桃子の可憐な舌が待っていた。
2枚の舌は絡み合い、桃子の顔がほんのりとピンクに染まって見えた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土