23 「あたしでよければ、お手伝いしましょうか?」すみれとあけみの視線が熱く絡み合った。「お手伝いって……」「だって、悶々としてるでしょう?」すみれはあけみの頭近くにあった車椅子を、彼女の下半身へと移動させた。「この時間ならもう誰も来ないし。大丈夫」そう言って、片手を伸ばしてあけみの太ももを毛布の上から撫でた。しかしあけみはナニもしない。と言うより、両腕を骨折してナニも出来ないのだ。すみれの手は、今や...