白い魔女 9
25
「ほらっ、もうチョットで、んん~また逝けないわねぇ~」
「いやっ、いやっ、もういや逝かせてぇぇ~、もう我慢できなぁい」
「それじゃ、トドメといきますか……」
あけみがようやく天国の扉を開けようとしていたその頃……。
院長室では院長の如月真弓と婦長の御堂雪絵が、防犯カメラよろしくこの病
室に仕掛けられた隠しカメラのライブ映像を見ていた。
今、あの特別室の二人の痴態は、院長室のモニターにくっきりと映し出され
ている。
「見て真弓。年下の姫野さんが水野さんを焦らしてるわ」
「二人ともMのハズじゃなかったの?」
「そうねぇ、あたしの見立ててではそうだったんだけどぉ……」
「まぁ、いいわ。Sと決まったワケじゃなし……」
「で、どうする? あの二人。早くしないと退院しちゃうわよ」
「わかってる。そうねぇ……、明日もう一度あの薬を塗って」
「ピンクマグナムね」
「もちろん。そして24時間悶々とさせてから。明後日楽しみましょう」
「OK。それじゃ、明日は姫野すみれを……」
「もう、しょうがないわねぇ」
「だってそうしなしと、また彼女が水野さんを慰めちゃうかもしれないじゃ
い。それじゃ台無しでしょう」
「確かにそうだけど……。もう好きにしなさい」
そして翌日。御堂雪絵はポケットに媚薬を忍ばせ、特別室を訪れた。
手順はこうだ。まずあけみに媚薬を塗る。そして彼女をそのまま放置し、す
みれと楽しむ。もちろんカーテン越しに……。
すみれがそうだったように、あけみも二人の痴態を想像するだろう。なまじ
見えないのが妄想を掻き立て、さぞや動かぬ両手を呪うことだろう。
雪絵は入室すると、まずあけみのベッドへ向かった。
カーテンが引かれ、奥のすみれの姿は見えないが、いるのはわかっている。
「あ・け・み、さん」
「婦長さん」
雪絵はすぐに口の前で人差し指を立てた。
「コレ、塗りましょうね」
雪絵はナース服のポケットから、軟膏のチューブを摘み上げた。
「それは……」
「見覚え……、あるわよねぇ~」
「は、はい。またそれを塗るんですか」
「そう、でも今日はこの前みたいなコトはしないわ。塗るだけよ」
「そうなんですね……」
「その方がいいんじゃない……? だってこの間は大変だったもの。逝きた
い、逝きたい、逝かせてぇーって。あっ、イケナイ。声大きかったかしら」
雪絵はあけみの毛布を捲ると、両脚を拡げさせた。そしてピンク色の軟膏を
指先に絞り出した。
「さっ、塗ってあげる。まずココ、そしてコッチも」
最初に塗られたのは淫花の内側だった。そして次に肉芽。敏感なあけみは、
もう疼きを感じ始めているハズだ。
「あぁ、婦長さん、あたし……」
「今日はコレだけね。だって今日はお隣さんの体を拭きにきたんだから」
「えっ……?」
あけみは不安そうな、どこか悲しげな瞳を雪絵に向けた。
「ほらっ、もうチョットで、んん~また逝けないわねぇ~」
「いやっ、いやっ、もういや逝かせてぇぇ~、もう我慢できなぁい」
「それじゃ、トドメといきますか……」
あけみがようやく天国の扉を開けようとしていたその頃……。
院長室では院長の如月真弓と婦長の御堂雪絵が、防犯カメラよろしくこの病
室に仕掛けられた隠しカメラのライブ映像を見ていた。
今、あの特別室の二人の痴態は、院長室のモニターにくっきりと映し出され
ている。
「見て真弓。年下の姫野さんが水野さんを焦らしてるわ」
「二人ともMのハズじゃなかったの?」
「そうねぇ、あたしの見立ててではそうだったんだけどぉ……」
「まぁ、いいわ。Sと決まったワケじゃなし……」
「で、どうする? あの二人。早くしないと退院しちゃうわよ」
「わかってる。そうねぇ……、明日もう一度あの薬を塗って」
「ピンクマグナムね」
「もちろん。そして24時間悶々とさせてから。明後日楽しみましょう」
「OK。それじゃ、明日は姫野すみれを……」
「もう、しょうがないわねぇ」
「だってそうしなしと、また彼女が水野さんを慰めちゃうかもしれないじゃ
い。それじゃ台無しでしょう」
「確かにそうだけど……。もう好きにしなさい」
そして翌日。御堂雪絵はポケットに媚薬を忍ばせ、特別室を訪れた。
手順はこうだ。まずあけみに媚薬を塗る。そして彼女をそのまま放置し、す
みれと楽しむ。もちろんカーテン越しに……。
すみれがそうだったように、あけみも二人の痴態を想像するだろう。なまじ
見えないのが妄想を掻き立て、さぞや動かぬ両手を呪うことだろう。
雪絵は入室すると、まずあけみのベッドへ向かった。
カーテンが引かれ、奥のすみれの姿は見えないが、いるのはわかっている。
「あ・け・み、さん」
「婦長さん」
雪絵はすぐに口の前で人差し指を立てた。
「コレ、塗りましょうね」
雪絵はナース服のポケットから、軟膏のチューブを摘み上げた。
「それは……」
「見覚え……、あるわよねぇ~」
「は、はい。またそれを塗るんですか」
「そう、でも今日はこの前みたいなコトはしないわ。塗るだけよ」
「そうなんですね……」
「その方がいいんじゃない……? だってこの間は大変だったもの。逝きた
い、逝きたい、逝かせてぇーって。あっ、イケナイ。声大きかったかしら」
雪絵はあけみの毛布を捲ると、両脚を拡げさせた。そしてピンク色の軟膏を
指先に絞り出した。
「さっ、塗ってあげる。まずココ、そしてコッチも」
最初に塗られたのは淫花の内側だった。そして次に肉芽。敏感なあけみは、
もう疼きを感じ始めているハズだ。
「あぁ、婦長さん、あたし……」
「今日はコレだけね。だって今日はお隣さんの体を拭きにきたんだから」
「えっ……?」
あけみは不安そうな、どこか悲しげな瞳を雪絵に向けた。