6「どれどれっ、中の具合はどうなんだい? 先生っ」そう言って、モナリザが右手の中指を入れてきたのです。低い椅子に座り、腕を突き上げるように上に向け、手首を捻り、上下左右を満遍なく、触り残しのないように触ってくるのです。「おやおやっ、奥までヌルヌルだねぇ」モナリザの細くも長い中指。それはまるで蛇、いえ芋虫のようにモゾモゾとあたしの中に潜り込んできました。その嫌悪感といったらありません。「いっ、いやっ...