16「あぁぁ~、逝けない。それじゃ逝けないよぉ~」「だからいいんじゃない」「なにがいいのよぉ~?」あと一歩というところで蜃気楼のように消えてしまう刺激。天国のドアを目の前にして、そのドアは固く閉ざされたままだ。「だってクララのそういう顔、とっても可愛いんだもん」「あぁ~ん、なによぉ~それぇ……」「僕、クララのその顔、だぁ~い好きだよ」「特に逝けそうで逝けない、その顔がね。ほぉ~らっ、クリちゃん」止まっ...