5ドレスを切る。そんな朱音の言葉に満里奈は耳を疑った。「ドレスを切るって……、今ここで?」「そうだよ」「そんなっ、嘘でしょう」「本当だよ。みんなの見ている前で、チョキチョキ切られるんだよ」ハサミの入れの儀式のダーツの的が回転を始めた。吉乃はそこに向かって間隔をあけながら、3本のダーツを投げた。的の回転が止まると、紫音が番号を読み上げた。「5番・11番・29番の方々です。おめでとうございます」客席から呼ば...