7「アマデウス」っていうカフェに入ったあたしは、窓側にいる2人とは反対側になる壁側の席に座った。ココなら適度に離れているし、2人との間には大きな観賞植物があり、あたしの姿はその葉陰に隠れる位置関係になる。両手で胸を押さえると、ドキドキという鼓動が指先に伝わってきた。仮にもし見つかったとしても、今日は制服じゃないしメイクもしてる。もしかしたらあたしとは気付かないかもしれない。先輩が卒業してから少なく...