Archive2011年08月13日 1/1
Summer Ecstasy
【5】「あっ、ママさん……」その声に振り返れば、そこには日本人離れしたハーフっぽい顔がニッコリと微笑んでいた。それは『カフェ・アマデウス』のママこと加納良子だった。アマデウスは響子のバイトしている店で、マリアも響子も彼女のコトをママと呼んでいる。年の頃は四十路の坂に差しかかった頃だ。ちなみにママは、ことのほかマリアのことが気に入っている。時計の針が正午を回ろうとしている頃、ママは絡みつくような熱視線...
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2011/08/13 (Sat) 06:25