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あなたの燃える手で

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白い魔女 4

14
「秋恵さんの妄想って、こんな感じかしら……」
さっきから黙って2人を見ていた真弓が聞いた。勿論秋恵の両手首を握った力
を緩めない。
「えっ、えぇ……」
「でもカウンセリングでは、もっと過激なことも仰ってましたよねぇ」
御堂が重ねて聞く。
「そ、それは……」
「イイんですよ。1度妄想が実現すれば、もしかしたら治る可能性もあるんで
すから」
「で、でも……」

本心ではそれを欲しながら、秋恵は体裁を繕うように迷ったフリをした。
二つ返事で応じたのでは、まるで自分が淫乱だと思われてしまう。
一方御堂はと言えば、そんな秋恵の心をとっくに見抜いている。
いよいよ釣り上げた魚を、俎に載せるときが来たのだ。

「どうですか? 秋恵さん。妄想のようなことをしてみては」
「ホントにそんなコト……」
「繰り返される妄想は、いつかは自分もそうなりたい、そんな目に遭ってみた
いっていう、一種の憧れのようなものになっていくんです」
「だから、1度そう言う目に遭えば……、勿論可能性の問題ですが」
「でも、何だか怖いし……」
「ココは病院なんですから、安心して任せればイイんですよ」
「えぇ、是非任せていただきたいです。あまり大きな声では言えませんが、特
に御堂はこの治療に長けていますので」
「もう、長けてるだなんて……、院長やめてください」
1度視線を真弓に移した御堂が、また秋恵を見た。
「脚を閉じられないように縛られて、恥ずかしいトコロを見られて……」


御堂さんのその言葉は、あたしの気持ちを誘導するように高めていった。
犯されたい、オモチャにされたい、そんな淫らな気持ちが、胸のどこか深いと
ころから沸々と湧き上がってくるのだ。
そして御堂さんの言葉はまだ続いた。
「女の秋恵さんが、女に責められるんですよ。女の体を1番よく知っているの
は女ですから。しかもそこに医療的な知識も加わって……」
「あぁ、御堂さん、もういわないで、なんだか……、あたし……」
「ここなら色々な医療器具もありますし、アソコを広げて、奥まで覗き込むこ
とも出来ます」
「あぁ、もうホントに……」
「もしかしたら妄想以上のコトも……。ご自分がどれくらい敏感か、よくご存
じのハズですよね」
「えっ、えぇ、それは」
「軽いお医者さんごっこだと思って、お気軽にどうですか? わたしの見立て
では、秋恵さんの敏感さなら、きっと最高の快感を味わえるハズです」

妄想が実現して、最高の快感が……。それでこの妄想が治るのか正直不安だ。
でもあたしはその言葉に飲み込まれ、そして打ちのめされた。
悪戯されたい。オモチャにされたい。動けない自分を色々な医療器具で……。
あたしの頭は性欲で溢れかえり、体は強烈にアノ快感を求めている。
「は、はい。お願いします」
あたしは御堂さんの目を見るコトも出来ずに、俯いたまま答えた
その瞬間、御堂さんの目は爛々と輝き、濡れた唇は三日月のように割れた。
「それでは、始めましょうか……」
「はい」
そしてまたあたしは、俯いたまま答えた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土