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あなたの燃える手で

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眠れない羊たち

第16話:蜂天寺奥の院 6
「あぁっ逝くっ、逝く逝くっ。逝く逝く逝くっ、あぁぁ~逝くぅぅぅ~」
全身をピクピクと痙攣させ、百合子が登り詰め始めた。
それはもう自らもブレーキを掛けることの出来ない、誰に求められない領域へ
と入り込んでいる。
時江はその逝きそうな顔を真上からジッと覗き込み、蜂天尼は百合子の蜜壺の
奥を覗き込んだ。
「まぁ、切なそうな顔して……」
「ヌルヌルの奥がヒクついてますよ、百合子さん」
そして百合子の体が痙攣をともなった硬直へと変わった。
それはまさにその瞬間を告げるものだった。
「逝く逝く逝くっ、逝くぅぅ~、もうだめっ、逝っくぅぅぅ~ひぃいぃぃ~」
「なんてイヤラシイ顔……」
「おーおー動く動く、ヒクヒクと艶めかしく、まるで別の生き物のように」
天蜂尼は覗き込んでいた蜜壺に右手の指をいきなり3本突き入れ、快感を更に
煽るようにグチュグチュと捏ね回した。
「ひぃぃぃ~、いやぁぁ~」
「ほぉ~らっ、ほぉ~らっ堪らないだろう……」
「ひぃいぃぃ~あぁぁぁ~……くっくぅぅ~」
天蜂尼がヌルヌルになった指を引き抜くと、百合子の全身からガックリと力が
抜け落ちた。


それから1時間後、3人は蜂天寺の裏に当たる崖の上に立っていた。
遙か彼方には、定規で引いたような青い水平線が広がっている。しかし今3人
の見つめる先、そこはあと数歩進めば数十メートルの断崖絶壁となっていた。
「やはりここから……ですか?」
「はい、先日あの「贄」の靴がココで見つかりました」
そう言ったのは百合子だ。
「それにしても、あの「贄」に逃げ出す程正気が残っているとは……、わたし
も油断しました」
「でも蜂天尼様、彼女がココから飛び込んだのは幸いでした。ココから落ちれ
ば100%助かりませんし、死体も絶対に上がりません。万が一死体が浮かんで
も、海流に載って沖へと流されますから」
「そうですね。それは判っているのですが……」
「それよりも蜂天尼様、次の「贄」が百合子の旅館に……」
「あぁ、そうでした。今日あなた達は、その話をしにここへ来たのでしたね」
「はい」
時江と百合子は顔を互いに目配せをした。
「それで、その泊まり客というのは……」
「一人旅の女子大生で、名前は夏宮真紀。年ははちょうど二十歳です。ウチに
は5日滞在の予定ですが……、彼女、なかなかのスキモノと見ました」
「そうですか、それは落としやすそうですね」
「早速明日にでも……」
「そうですか、ココへ連れてきて貰えば、その手間も省けますが」
「でも、彼女が正気を失う前に、あたしも楽しみたいですから……」
百合子は少し照れたように言った。
「ふふふっ、それでは楽しんでからでいいですよ。百合子さん」
「そうね、あたしと蜂天尼様はココで楽しませて貰うから」
「それではお言葉に甘えさせていただきます」
百合子がペコリと頭を下げると、3人は顔を合わせて不敵に微笑んだ。
そして海を背にすると、奥の院へ引き返していった。

翌日の夜。
真紀は海百合荘の浴室へ行く為に部屋を出た。
その後ろ姿を、百合子がコッソリと見ていた。

Comments 2

るい  

これは…
今後の展開が楽しみです

2012/02/09 (Thu) 00:26 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
るいさん、コメントありがとうございます

どうして羊たちが眠れないのか・・・?
その辺りをもっと書き込まなければと思っているのですが、
どうしても絡みのシーンばかりになってしまいます。

あぁ、もっとストーリー重視の展開にしたい。
かといって、エロさが減っては本末転倒。
ここら辺の杯分が、いつも悩みどころです。

2012/02/11 (Sat) 06:49 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土