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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【2】
正直あたしは、響子ちゃんが思っているほどMじゃない。
でも彼女にそんなコトまで判るハズもないし、ましてあたし達はまだ出会った
ばかりだ。あたしとしてはこんなに可愛い子とは、これからもヨロシクお付き
合い願いたい。と思う。でもそんなコトを頭の隅で考えているあたしって、
やっぱりどこか冷めているのかしら……。

部屋に入ると、あたし達はベッドに座ったままキスをした。キスをしながら、
響子ちゃんは器用に自分の服を脱ぎ始める。
勿論あたしも、自分のシャツのボタンを外していった。
「響子ちゃん、シャワー浴びよう。ねっ」
「ううん、いいのこのままで。何だか今日はとってもエッチな気分なの」
あたし達はあっという間にブラとショーツだけになった。
そしてお互いの両手を背中に回しブラを外し合うと、響子ちゃんは自分の乳首
をあたしの乳首に擦り合わせた。
「あぁぁん、陽子さんの乳首、硬くなってる……」
「そう言う響子ちゃんだって、もうコリコリになってるよ」
響子ちゃんはニッコリ笑うとあたしをベッドに押し倒し、その上にのし掛かっ
た。そしてあたしの両手首を掴んで頭の上に持っていった。
「陽子さん、あたしに犯されちゃうんだよ」
「まぁ、怖いわねぇ」
「んふっ、こうやって脇の下の匂いとか嗅がれちゃうの」
響子ちゃんはあたしの両手首を押さえたまま、顔を脇の下に突っ込んだ。そし
てクンクンとソコの匂いを嗅いだ。
「あぁぁ~ん、いやっ、シャワー入ってないのに。恥ずかしいわぁ~」
「だめだよ。陽子さん犯されてるんだから、抵抗出来ないの」
彼女があたしに体重をあずける。それだけでもう体はいうことを聞かない。
「チョッピリ匂うよ、お姉さんの脇の下。ツンとした匂い」
「もう、響子ちゃぁ~ん」
「うふふっ、舐めて綺麗にしてあげよっか?」
「あっ、いやっ、そんなっ」
返事をする暇もなく、あたしは彼女の舌を脇の下に感じた。
その舌の柔らかさやネチッこさ、そしてなによりもその舐め方が、あたしを淫
らな女に変えていった。
「あぁっ、あぁぁ~ん、だめぇ~、だめよぉ、響子ちゃん。だめだってばぁ、
だめだめっ、あぁっ、ああぁぁ~ん、感じちゃうぅぅ~」
あたしは動かぬ体で必死に藻掻いた。
「そう、もっと声を出して助けを求めて。でも誰も来てくれないし、誰も助け
てくれないんだよぉ。お姉さんはあたしにジワジワと犯されていくの」
「あぁぁ、いやっ、そんなのいやよぉ~」

あぁ、これって、先生の新作に使えるかも……。でも今は、今はこの世界を、
響子ワールドを愉しもう

彼女が乳首に吸い付いた。柔らかな舌が乳首を転がし、舌先を硬く尖らせて
は、小刻みなビンタをそれに浴びせる。強く吸って十分に充血させると、今度
はまたネットリと柔らかな舌が絡みつく。
なんて甘美な舐め方。それの舐め方は上質といった言葉が合いそうだ。
それに優しくも残酷な言葉責め。体も目も、そして耳からも、あたしは彼女に
犯されているのかも知れない。
あぁ、この舌でアソコを舐められたどんなに……。想像しただけでも、あたし
のアソコはシットリと濡れてくる。
あたしはもう彼女の犯されたくて堪らなかった。そう、体の芯まで徹底的に犯
して欲しい。

「あぁ、やめてっ、だめよ響子ちゃん。そんなコトだめっ」
「そんなコト言われると、もっと犯したくなっちゃうよお姉さん」
「いやっ、やめてっ、もう赦してっ……」
「だめっ、時間を掛けてユックリ犯してあげる。体の隅から隅まで徹底的に」
「あぁ~、いやっ、そんなコトされたら……。お願い赦して響子ちゃん」
「だめって言ってるでしょう」

彼女があたしの手首を離しても、無抵抗でいるのは暗黙の了解だった。
彼女はあたしの脚の間に入りながら、胸から脇腹、そしてお臍を舐め、黒い茂
みに息を吹きかけると、両脚をM字に大きく開かせた。
「お姉さん、もう丸見えだよ。ヌルヌルに濡れて、淫らな女の匂いがプンプン
してる。色も形も凄っごくイヤラシイね……」
「いやぁぁ~、見ないでぇ」
「徹底的に犯してあげるからね。堪えられる? お姉さん」
そう言ってあたしを下から見上げた響子ちゃんの目は、ゾッとするほど淫らな
光を湛えていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土