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あなたの燃える手で

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官能作家二階堂月子

【24】
ハンドルを握っているのが先生ということで、若干の不安はあるが、車内はエ
アコンが効いていて快適だった。
「何所に行くんですか? 先生」
「いいから、あたしに任せといて」
それが不安だから聞いてるんですけど……。
やがて車は、少々いかがわしいホテルの並ぶエリアへと入ってきた。
先生はその中の1つに入り、駐車スペースに車を止めるとエンジンを切った。
「ここって……」
「ラブホですかぁ?」
水嶋璃子が今更のように言う。
「そう、ここならゆっくりデキルでしょう」
「そうですねぇ、いいですねぇ」
何をワクワクしてるんだ、この子は。
「ほらっ、いくわよ」
先生はトランクから大きなバッグを出すと、先頭を切って歩き出した。
えっ、このバッグの中身って、まさか……?


あたし達が入った部屋は和室だった。
ここまで先生に推しきられるように来たけど。和室、これって先生の趣味?
「へぇー。和室ですかぁ。でもこれはこれでなんかエロい」
これはこれで何かエロい。それはそれで判る気もする。
あたしは改めて部屋を見回した。
広さは10畳はある部屋が二間ある。二間とは居間と寝室だ。
居間にはテーブルと座布団が、床の間がある寝室には、低い和室用のベッドが
置かれていた。
部屋の境には鴨居があり、その下をドア替わりの唐紙が滑ると言うものだ。
あたし達は何事もなくシャワーを浴びると、浴衣を着て居間に戻った。
すると先生がバッグからお菓子やジュースを出し、それらを食べながら、暫く
とりとめもない話をした。
嘘! バッグの中身って……お菓子? それにしてはバッグがチョット大きい
ような気がするけど。
でもその時間のおかげで、あたしと先生は水嶋璃子とかなり打ち解けた。

歳は22歳で夢女卒。本当は声優になりたかったけど、巡り巡って今の『週間じゅげむ』に就職したこと。その『週間じゅげむ』はかなり人使いが荒いこと。そしてその大きな胸は、小学生の頃にはもうかなり発達していたこと。
お菓子がなくなる頃にはもう、あたしと先生は水嶋璃子のことを璃子ちゃんと
呼んでいた。

「先生、今回の内容といいますか、新作の説明を少しして欲しいんですけど」
「あぁ、そうねぇ。璃子ちゃんにもその為に協力してもらうんだものねぇ」
「あっ、はい。あたしは別に……、そんな……」
「あらっ、でも一応説明しておくわ。新作はねっ、『妖女の瞳』ってタイトル
にしようと思ってるんだけど」
その辺をかいつまんで言うと、Sに目覚めた人妻が、友人の人妻と女子高生を
責めるSM物。そして今回の配役は人妻役を先生が、その友人の人妻をあたし
が、そして女子校生役を璃子ちゃんがやると……。ってここまでは前にも聞い
たんですけど。
「さぁ、それじゃそろそろ始めましょうか。璃子ちゃんは裸になって……」
「はいっ……」
えぇっ? 説明それだけ? それに璃子ちゃんも "はいっ" て返事して、もう
浴衣を脱ぎ始めてるし……。
先生は先生でバッグを引き寄せると、中から赤い縄を掴みだした。
「まずは両手縛って……、自由を奪ってからジックリ虐めて楽しむのよ」
先生はそう言って、目を輝かせてあたしを見た。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土