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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【18】
逃げられない動けない。
あたしはもう1度、今の自分の状況を振り返った。
部屋は和室。その中央に置かれた和室用の低いテーブル。テーブルの上に置か
れた座布団、その座布団の上に縛られたあたしがいる。
あたしは膝の裏に両手を入れ、膝を抱えるように持っている。しかしその手首
と膝は、先生によって縄で1つに縛られている。
しかも片足から伸びた縄はテーブルの下を通り、反対側の膝へと繋がってい
る。その縄がピンと張られ、両脚を思いっきり開いた体勢でいるのは言うまで
もない。
それでもあたしは、この状況が何とかならないかと、体を揺すって無駄な抵抗
を試みた。

「ふふふっ、だめよそんなことしたって。動けるわけないでしょう……」
先生のその言葉には、憎らしいくらい嘘がなかった。
「さぁ……」
「はぁぁ~ん」
先生の右手の中指が、あたしの中に差し込まれていく。
「まぁ、奥までヌルヌル」
さっきまで自分で舐めておいて、平気でそんなことを……。
「あぁ~ん……、先生ぇ~」
「ほぉ~らっ、陽子ちゃんの弱いところ、ここでしょう。んん?」
「あぁぁ、そこ、そこですぅ~、あぁだめっ、だめっ、そこはホントに……」
「だから責めるんじゃない。ほぉ~ら、指先でクリクリされると……」
「あぁぁ~いやっ、いやっ、だめっ、だめですぅ。あぁぁだめっ、だめぇぇ」
あたしのスポットで、先生の指先が薬を塗るようにクリクリ小さな輪を描く。
「ホントに敏感な体。いいわよ、虐め甲斐があって」
「あぁ、そこは……、そこはだめぇ。だめだめぇ、あぁ~お願いやめてぇ~」
「敏感な体の中でも、ここは特に弱い所だもんねぇ。こんなコトされたら堪ら
ないでしょう。ほらっ、ほらっ、ほぉ~らまだまだ」
「はぁぁ、いやっ、だめっ。あぁぁ~あぁぁ~あぁぁ~やめてぇぇ」

指の描く輪は、徐々にある1点に集約されていく。
そこは、そこは他人が絶対に触っちゃイケナイ場所。他の場所はどうでもい
い、でもそこは、そこだけはだめ。
しかし指先は、ミリ単位であたしのスポットを捉えてしまった。そしてその1
点を、ほじくるように集中的に責め立ててきたのだ。
あたしはおかしくなりそうな自分と必死に戦いながら、この堪えられない責め
に、それでも必死に堪えていた。

「うふふっ、よく頑張ってるわねぇ、陽子ちゃん。でもあなたがおかしくなる
まで、ううん、おかしくなってもやめないわ。ずぅ~っとこのまま責め続けて
あげる。ずぅ~っと……」
「いやっ、いやっ、そんなのいやっ。赦して、お願い赦して下さい先生ぇ~」
「だぁ~めっ。じっくり責めるって言ったでしょう」
「でも、でも、もう堪えられ……、あっひっ、あぁぁ~、あぁぁ~ん」
「ほらっ、ほぉ~らっ」
そして僅かな力が指先に加えられた。その微妙な力加減が、あたしを底なしの
快感地獄に突き落とす。
「んん~気持ちよさそうねぇ、ほらっ、ほぉ~らっどうだ、ほぉ~ら」
「あぁぁ~、だめだめだめぇ~、それは、それはやめてぇぇ~、あぁぁ~効
くっ、効くぅぅ~」
「んん~これっ、これが堪らないの。ほらっ、ほらほらほらっ、堪らない
責めをたっぷりと……。ほぉ~ら、ほらっ、ほらっ、ほぉ~らっ」
先生は喜々とした中にも、妖艶な微笑みを浮かべてあたしを責め続けた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土