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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【15】
「ここに寝てみて……。仰向けよ」
先生は座布団を1枚乗せたテーブルを指差した。
「は、はい……」
あたしは意味も判らず、まぁなんとなくは判っていたけど、それでもその後の
展開なんてまったく読めないまま、言われた通りにテーブルの上に仰向けに横
たわった。
あたしが腰の下の座布団を微調整している間に、何処から持って来たのか、先
生の手には数本の縄が握られていた。
「それじゃぁ陽子ちゃん。まず、両手で両膝を抱えてみてくれる?」
「こうですか?」
あたしは膝を曲げてお腹に引き寄せると、膝の裏に手首を入れて持った。
当然右膝を右手で、左膝は左手で持っている。
「そのまま持っててね」
そう言いながら先生は、手にした縄で右手と右膝を、左手と左膝を1つに縛り
上げた。これであたしは、おしめを替える赤ちゃんのような格好のまま動けな
くなった。
「あぁぁ~ん、先生、こんな恰好……」
「あらっ、いい格好よ」
先生は座布団に載ったあたしのお尻が、テーブルの端にくるように調節した。
座布団はテーブルの上を滑り、女の手でも簡単に動いた。
悔しいような悲しいような……。でもあたしは脚を抱えたまま、その場でモジ
モジするのが精一杯だ。
「まだよ、陽子ちゃん。もう少し大人しくしててね」
「えっ? あっ、はい……」

先生はさっきよりも長い縄を手にすると、それをあたしの右膝に結び付けた。
そしてその縄をテーブルの下を通し、反対側へと出した。
反対側から縄を引くと、あたしの右膝がグイッと開く。そのまま今度は左膝を
開かせ、両脚が思いっきり広がったところで縄を左膝に結んで固定した。
そんなあたしを見ながら、先生があたしの前に座った。あたしの前、それはつ
まり拡げた脚の前ということだ。
そこに座れば、目の前にあたしの拡がった股間がある。テーブルの端にあたし
を移動させたのは、こういうことだったのだ。

「まるで解剖されるカエルね。何をされて手も足も出ない。たとえさっきのと
ころ触られてもね」
「えっ? それは……」
「あれだけ敏感なところを責められたらどうなるか。楽しみねぇ」
「そんなぁ、先生ぇ」
「他人が絶対に触っちゃイケナイ場所を、他人にじっくりと責められるのよ」
「いやっ、いやですぅ、あそこは赦して下さい」
「だめよっ。あそこを責められたらどうなるかが見たいんだから。長時間虐め
てあげる。弱いところをジワジワとね」
あぁ先生……、やっぱり怖い……。
「さぁ、よく見せて」
先生の両手の指が、あたしの花びらを左右に開き始めた。それは閉ざされてい
た花びらを強引に割り開く。そんな行為だった。
「まぁ、とっても綺麗よ。陽子ちゃんのここ」
「あぁ~、恥ずかしいぃ……」
「もっと拡げるわよ。ほらっ、ほぉ~らっ、思いっきり拡げてあげる」
「あっ、そんなっ、だめですぅ。あぁいやっ」
「あらあらっ、もうすっかり濡れて、ヌルヌルじゃない」
「いやっ、恥ずかしいです先生」
「もっとよく見せて頂戴。小説に書けるようににね」
そう言った先生の顔は、魔女のように微笑んでいた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土