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あなたの燃える手で

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アンティークドール

13
「でも、まさかそんなコト……」
「お嬢ちゃんがこの子を買うときに、あたしは念を押したハズだよ。本当にこ
の子でいいのかい? ってね」
そう言えばそんなことを言われた気もする。でもあの時のあたしはこの人形が
3000円で買えるのが嬉しくて……。
それにこんなコトが起きるなんて予想できるはずもないし、根本的にあり得ない話だと思う。

「その子はお嬢ちゃんのコトが好きらしいよ」
「えっ?」
「こんなはコトは珍しいよ。本当は人形が持ち主と別れたがるんだけどねぇ」
「どういう意味……、ですか?」
「そのままの意味さ。悪いコトは言わないよ。もう少しその子を部屋に置いて
おやり。それでもだめなら、もう1度持っておいで」
あたしは一か八か、それはチョットした賭けだったけど、アンを持って帰るこ
とにした。
またあんな夢を見るかもしれない。もし見たら、その時こそ返せばいいのだ。


あたしは帰ってくると、またアンを出窓に置いた。
アンはやっぱり右に傾き、出窓に寄り掛かった。


その日の夜、つまりクリスマスイブの夜。
あたしは眠りに落ち、またイヤラシイ夢を見た。
今あたしは、数人の女に犯されているのだ。
数人のうちの1人は勿論あの女医だ。あとはきっとあの看護士達だろう。
場所はたぶんあの病院の一室だと思う。思うというのは、あたしは目隠しをさ
れ、それを確認することが出来ないからだ。
それにあたしはベッドに大の字に縛られ、磔状態にされている。
そのあたしを看護士、いや女達が群がるように取り囲んでいた。
それぞれ思い思いに手を伸ばし体中を触り、舐め回している。その全ての場所
から快感が生まれ、あたしはえもいわれぬ快楽の海に突き落とされていた。

「どう? 美羽ちゃん。みんなによってたかって犯されるのは……」
「あぁっ、あぁぁ~いやぁ、もう、もうやめてぇぇ~」
快楽の海から顔だけを出し、必死に空気を求めるようにあたしは悶えた。
「お願い、助けて……。あぁっ、いやっ、いやいやっ、もうだめぇぇ~」
「まだまだ、ここからがイイところよぉ。ほぉ~らっ、コレを入れてあげる」
あたしの股間に何かが触った。
それが女医の股間にそそり立つ、ディルドゥだと気が付くのに差して時間は掛
からなかった。
「あぁいやっ、入れないで……」
「うふふっ、ほぉ~らっ、いくわよぉ~」
「やめてっ、やめてぇ、あぁ~いやぁぁ」
太いものがアソコを押し広げながら入ってきた。女医の腰はそのままあたしの
腰に密着するようにドスンと当たった。
あたしは余りの衝撃に首を仰け反らせ、そして首を戻した。
その時、目隠しが僅かにズレてあたしの目に小さな視界が開けた。
そしてあたしは、あたしの股間に自らの股間を押しつけ手いる女の顔、そう、
あの女医の顔を見るコトが出来た。

その顔は確かに美しく可愛らしいが、人のソレではなかった。
硬質な白い磁器の肌、ガラスのような感情のない青い目。内巻きにされた硬い
金色の髪。その全てに生命を感じない作り物の人形。
アンティークドールのアン。
アンがあたしの上になり、ガラスの青い目であたしを見下ろしていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土