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あなたの燃える手で

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白い魔女

 16
「あなたは人一倍羞恥心が強いようね。そういう人好きよ」
「お願い。これを取って下さい」
「あなたの綺麗なこの体。月明かりなんかで見るんじゃもったいないわ。もっとよく見せて。ねっ、いいでしょ。第一こんなに暗くちゃカルテに何も書けないわ」
「えっ? カルテ?」
御堂は微笑みながら立ち上がると、ドアの脇にある照明スイッチの所へ行った。
この部屋の照明は仮眠室ということもあって、照度の調節がツマミを回すことで調節できた。ツマミの回りにはOFFから始まり、1から10までの目盛りが刻まれており、最後はMAXと書いてある。五百円玉よりもやや大きいツマミを回すと、部屋は夜明け前のようなほんのりとした明るさに包まれた。御堂はツマミと回し続ける。夜明けはやがて月光を掻き消し、徐々に日中の明るさに迫りつつあった。
「いやぁ、恥ずかしいわ。そんなに明るくしないでください」
「あら、もっと明るくなるのよ。ほら、こんなに」
ツマミはやがてMAXの表示に達した。それは直射日光を浴びているのと同程度の明るさになっていた。もはやゆかりの体に陰を作るのは、黒い茂みに隠れた部分だけとなった。
「こうして明るくすると、白い肌が本当に綺麗ね。ゆかり」
御堂はベッドの脇に腰掛けるとゆかりの内太腿を片手で撫でた。柔らかな茂みに小指が触れる。
「ああっ」
「んん? 少し震えてるわよ」
手は太腿から膝、脛から足首そして太腿へと撫で回した。
「ツルツルでスベスベね。これから色々チェックさせてもらうわよ」
「えっ? チェック?」
「そう、チェック。性感チェックよ。どこをどうしたら一番感じるか。どんなことをしたら悶え、声を張り上げるか。全てカルテに記入させてもらうわよ」
「そんなっ、そんなことしなくても……」
「献体にはいつもまず、このカルテを作成しているの」
「でっ、でも」
「怖い?」
「ええ」
「そうでしょうね。何をされるかわからないものね。でも心配しなく出大丈夫よ。体を傷つけるようなことはしないから」
御堂は机の引き出しから、バインダーに挟まれた数枚のカルテを取り出した。
「これからこれを全て埋めていくのよ」
御堂はゆかりにカルテを簡単に見せた。
そこには数十項目にわたるチェック欄や人体の略図などが書かれている。
「それじゃゆかりさん。始めますよ」
突然ナース口調になった御堂は、カルテを枕の横に置いた。
「最初は指と舌でチェックしていきますからね」

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土