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あなたの燃える手で

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Lost Memory

03
翌日の午後2時、2人はメイの病室を訪れた。
最初に部屋に入ってきたのはリラだった。
「こんにちは、メイ。体調はどう?」
年齢はたぶん20代の後半、身長はメイとほぼ同じ163㎝位だろうか。
ナチュラルメイクに大きな瞳。ポッテリとした唇が印象的だった。
ライトブラウンの内巻きの髪が肩先へと流れている。
いつも持ち歩いている赤いノートPCを、今日も右手に持っていた。
続いてイリメラが入室してきた。
「ご機嫌いかが? メイ」
イリメラは背が高い。その身長はどう見ても170㎝はある。
端正で理知的な顔立ち、引き結ばれた薄い唇が頭の良さを物語っている。
髪は黒髪。背中の中程まで伸びたストレートのそれは、蛍光灯の下でもキラキ
ラと光り輝くようだった。スラリと伸びた長い手足に細く器用そうな長い指。
その手にカルテを持った白衣姿が良く似合っている。。
「さぁ、行きましょうか……。パジャマのままでいいわよ」
「……はい」
3人は部屋を出るとエレベーターの前を通り過ぎ、廊下の突き当たりに行き着
いた。そこは廊下が左右に開く白いドアで行き止まりになっていた。
そのドアの手前3メートル程の右側の壁。そこに赤い光の灯った小さなディス
プレイ付きのカード認識装置がある。リラが歩きながら白衣の胸ポケットから
カードを出しその装置にかざすと光が緑に変わり、大きなドアが左右に開い
た。3人はその歩みを止めることなくそこを通過した。
後ろで音もなくドアが閉まり、そこはまた壁のようになった。
10メートル程歩くと、また廊下は行き止まりになっていた。そこにはさっき
と同じドアがあり、ドアの上には「特殊治療室」と書かれたプレートが貼られ
ている。そこにも認識装置があった。
3人はそのドアの前で立ち止まった。
「ここよ」
リラはそう言うと、カードを認識させそのドアを開いた。
最初にリラが足を踏み入れた。メイがその隣に並んで立ち、続いてイリメラが
メイの後ろに立った。室内はとても明るく暖かい。
3人の後ろで、ドアの締まる音が僅かに聞こえた。

中に入るとメイは目を見張った。
ここは治療室というイメージとはほど遠いものだった。
広さはメイの病室と同じくらいだが、壁はいくつもの大小のディスプレイの付
いた電子機器で埋め尽くされ、部屋の中央に置かれたベッドの下からは何本も
のコードが伸び、そのコードの先にはクリップや吸盤、または体に貼り付ける
ためのテープが付いていた。
ただ南側の壁だけが大きな窓になってり、そこから青空の下に広がる山並みが
見えた。風が強いのか、雲の流れが早かった。
「大丈夫よ、メイ。頑張りましょう」
イリメラが励ますように後ろからメイの両肩をポンと叩いた。
「えっ、えぇ……。そうね」
「それじゃ、ベッドに上がって」
メイは目の前のベッドに腰掛けるとそのまま腰を回し、上半身を起こしたまま
脚を伸ばした。
リラはノートPCを枕元に閉じたまま置いた。
イリメラがベッドの脇に立つと、メイのパジャマのボタンを外し、そっと体の
横に落とすように置いた。
白い乳房と共にメイの上半身が露わになった。
白衣姿の2人はベッドの下から伸びるコードを摘むと、メイの体に貼り付け始
めた。

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2009/04/08 (Wed) 23:29 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土