クレオパトラの微笑み
21
差し込まれた指はそのまま撫で上げるように移動し、あたしのプックリと膨ら
んだ肉の芽にそっと触れた。まるで蝶が花にとまるように……。
そしてそのままあのモールス信号を打ち始めた。
それはそれは優しく……。
「あっ、あぁっ、いやっ、いやっ。あぁ~んだめぇ。あぁ、あぁぁ~」
あたしの絶頂を寸断するようなモールス信号。それは徐々に強まり、やがて指はヌルヌルとそれを擦り始めた。
「はぁ、はぁぁ~、イイィ、もう、もうだめぇ、逝くぅ、逝っちゃうぅ~」
あたしは助けを求めるように、膝の間の彼女を見つめた。
あぁ、あたしはこの目に見つめられたまま逝くんだ。
恥ずかしい。凄く恥ずかしい。
でも、彼女はいつでもあたしを逝かすコトが出来る。
お願い、見ないで。せめてその瞬間だけは……、ねっ、青山さん。
彼女は黙ったまま、ジッとあたしを見つめていた。メガネ越しのその目は、あたしの断末魔の全てを見逃すまいと大きく見開かれている。
やっぱりあたしはアナタに見つめられたまま、逝くのね……。
「あぁぁ~逝くぅ、逝くぅ、あぁ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~あぁぁぁ~」
腰を突き上げ、上半身が仰け反ったまま全身が硬直した。
そのままあたしは……、達してしまった。
あたしのアソコから、彼女の指がそっと離れた。
指が離れた後も、あたしの体はピクピクと思い出したように痙攣していた。
2週間後。あたしはクレオパトラに予約の電話を入れた。
週末の金曜日。仕事を定時間で上がるとその足でクレオパトラに向かった。
高鳴る胸を焦らすように、エレベーターが10階にゆっくりと上がっていく。
1010号室の前に立つと、いつものようにインターホンを押す前にドアが開
き、青山さんの可愛い顔があたしを迎えた。
「いらっしゃいませ、真中様。本日はスペシャルボディコースをお申し込みい
ただき、ありがとうございます」
赤いフレーム越しの瞳が、妖しい微笑みをあたしに向けた。
「あっ、よろしくお願いします」
「真中様、今日はキャンセルのお客様が出まして、真中様の貸し切りですよ」
「そうなんですか?」
「ええ、それで今回はスペシャルボディコースということもありまして、もう
1人エステシャンをお付けして、2人で施術の方をさせていただいてもよろし
いでしょうか?」
「もう1人?」
あたしは何だかチョット不安になった。だって、アレを楽しみに来たのに。
もう1人付いたら。あんなコト……出来ないでしょ?
「はい、この店のママと言いますか……」
「この店のママ……ですか」
「ええぇ、ココの経営者なんですけどとっても上手なんですよ、あたしなんか
よりもずっと」
彼女があたしの両肩に手を置き、その手を腕に撫で下ろしながらあたしの耳元
に口を近づけて囁いた。
「ホントに上手なんですよ、ママ。あたしの指より……」
あたしは勿論、彼女の申し入れを受け入れた。
差し込まれた指はそのまま撫で上げるように移動し、あたしのプックリと膨ら
んだ肉の芽にそっと触れた。まるで蝶が花にとまるように……。
そしてそのままあのモールス信号を打ち始めた。
それはそれは優しく……。
「あっ、あぁっ、いやっ、いやっ。あぁ~んだめぇ。あぁ、あぁぁ~」
あたしの絶頂を寸断するようなモールス信号。それは徐々に強まり、やがて指はヌルヌルとそれを擦り始めた。
「はぁ、はぁぁ~、イイィ、もう、もうだめぇ、逝くぅ、逝っちゃうぅ~」
あたしは助けを求めるように、膝の間の彼女を見つめた。
あぁ、あたしはこの目に見つめられたまま逝くんだ。
恥ずかしい。凄く恥ずかしい。
でも、彼女はいつでもあたしを逝かすコトが出来る。
お願い、見ないで。せめてその瞬間だけは……、ねっ、青山さん。
彼女は黙ったまま、ジッとあたしを見つめていた。メガネ越しのその目は、あたしの断末魔の全てを見逃すまいと大きく見開かれている。
やっぱりあたしはアナタに見つめられたまま、逝くのね……。
「あぁぁ~逝くぅ、逝くぅ、あぁ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~あぁぁぁ~」
腰を突き上げ、上半身が仰け反ったまま全身が硬直した。
そのままあたしは……、達してしまった。
あたしのアソコから、彼女の指がそっと離れた。
指が離れた後も、あたしの体はピクピクと思い出したように痙攣していた。
2週間後。あたしはクレオパトラに予約の電話を入れた。
週末の金曜日。仕事を定時間で上がるとその足でクレオパトラに向かった。
高鳴る胸を焦らすように、エレベーターが10階にゆっくりと上がっていく。
1010号室の前に立つと、いつものようにインターホンを押す前にドアが開
き、青山さんの可愛い顔があたしを迎えた。
「いらっしゃいませ、真中様。本日はスペシャルボディコースをお申し込みい
ただき、ありがとうございます」
赤いフレーム越しの瞳が、妖しい微笑みをあたしに向けた。
「あっ、よろしくお願いします」
「真中様、今日はキャンセルのお客様が出まして、真中様の貸し切りですよ」
「そうなんですか?」
「ええ、それで今回はスペシャルボディコースということもありまして、もう
1人エステシャンをお付けして、2人で施術の方をさせていただいてもよろし
いでしょうか?」
「もう1人?」
あたしは何だかチョット不安になった。だって、アレを楽しみに来たのに。
もう1人付いたら。あんなコト……出来ないでしょ?
「はい、この店のママと言いますか……」
「この店のママ……ですか」
「ええぇ、ココの経営者なんですけどとっても上手なんですよ、あたしなんか
よりもずっと」
彼女があたしの両肩に手を置き、その手を腕に撫で下ろしながらあたしの耳元
に口を近づけて囁いた。
「ホントに上手なんですよ、ママ。あたしの指より……」
あたしは勿論、彼女の申し入れを受け入れた。