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あなたの燃える手で

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クレオパトラの微笑み

14
10本の指が、あたしの乳房でフワフワと舞い踊る。
それぞれをバラバラに動かし、乳房の上で円を描く。
それはあたしを狂わせる、淫らな指のワルツ。

あたしの乳首はもう痛いほど硬くなって、その頂上にそそり起っている。
あぁー触って欲しい。触って欲しくて堪らない。
でも彼女の指は、乳輪という境界線を越えることはない。指は境界線まで
来ると、左右同時にフワリと遠ざかっていく。そしてまた近づいては踵を
返すように遠ざかった。
ジンジンと熱く脈打つ乳首に、期待と裏切りが繰り返される。
そして彼女は指先を垂直に立て、乳輪に沿って5本の指で乳首を取り囲んだ。
そこから指が放射状に広がりながら、ヌルつく柔らかな丘を滑り降りた。
思わず背中がベッドから浮き上がり、胸が突きあがる。
広がった指は窄まりながら、また乳輪へと集まるように戻ってきた。

あぁー気持ちいい、感じちゃう。

あたしは反射的に目を開けた。
赤いフレームの奥の目が、微笑みながらはあたしの顔を見下ろしている。
そして目を合わせたまま、戻した指を止めずに広げていく。
今度は少し爪を立てるようにして。
あたしの呼吸は乱れ、全身がベッドの上で小刻みに震えた。
それでもあたしは、必死に冷静を装う。
彼女は指を集めた状態で手首を回した。乳輪の円周上を5本の指が輪を描く。
彼女が乳輪を鷲づかみするように指を曲げていく。指先から硬い爪へと感覚が
変わり、さっきより快感が増していく。
あたしは彼女から目を離すことが出来ない。
波のような快感の中、言葉に出来ない何かを伝えようと彼女を見つめた。
しかし彼女は優しく微笑みながら、指の収縮を繰り返している。
指先が深く丘を滑り降りると、彼女の掌があたしの乳首の先に当たった。
「あぁっ……」
微かに声が漏れる。でも彼女の耳には届かなかったみたい。
幸い彼女の目は、あたしの胸に集中している。
良かった……。
硬くなった乳首の先は掌で押され、柔らかなクッションに僅かにめり込む。
彼女はそれを確認するようにそこで手を止めた。そしてそこからゆっくりと広
がった指を閉じていく。掌が浮き上がりめり込んだ乳首が元に戻る。
閉じた指先が乳輪を取り囲むと、彼女は乳輪に沿って爪を立てるようにして手
首をひねる。微妙な境界線上を5本の指がクルクルと回った。
そしてまた指先が深く丘を滑り降りてきた。まるで優しいキスのように掌が乳
首に触れる。そしてそのまま僅かに押し込む。
そこで彼女が手首をひねった。
乳房を大きく鷲づかみにした指先が、胸の斜面を優しく引っ掻きながら回り、
乳首の先は掌に押されたままヌルヌルと擦れた。
「あぁっ、あぁ~ん……」
思わず声が漏れる。それもさっきよりも大きく。
今度は彼女の耳にも届いた……ハズだ……。
恥ずかしい……。
メガネ越しの彼女の目が、あたしの顔を優しく見つめた。
あたしはどんな顔で彼女を見ているのだろう?
その時、彼女が掌で乳首をこねくるように動かした。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土