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あなたの燃える手で

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クレオパトラの微笑み


「それでは、始めさせていただきます」
「あっ、はい……」
その声にわずかに緊張する。でも、あたしの胸の中には、淫らな期待も確かに
あった。彼女の視線にジリジリと焼かれ、心拍数が上がっていくようだ。
柔らかな掌が、あたしの背中にサラリとしたオイルを塗り伸ばしていく。
指圧を兼ねたような、心地よい力加減のマッサージが始まった。
この間も確かこの後、そう、この後あの羽根のような指使いに変わったのだ。
マッサージは背中全面におよび、徐々に下半身へと移っていく。太腿からふくらはぎへと指がグイグイと押し込むように動き、やがて足の裏までに達した。
「真中様。脚、疲れてませんか? なんだか張ってるようですよ」
「ええ、チョット疲れてるかしら。この間1日中歩き回ったから」
「お仕事ですか?」
「正月休みに田舎に帰って、チョットはしゃいじゃって……」
「そうなんですかぁ。」
彼女は両足首を同時に持ち上げると、少しだけ広げた。
小さなショーツは、あたしの股間を僅かしか隠していない。
太腿の裏にヌルリとした感触が広がった。
それは彼女が塗り伸ばした、粘りのあるオイルだった。
これだ、このオイル。さっきのサラリとしたオイルより粘りのあるオイル。
この間もコレを使い始めた時に、あの指使いに変わったんだっけ。
あたしの中でドキドキ感が上昇していく……。
彼女の気配があたしの足下に移動した。
そして今度は、太腿の裏から足首までオイルを塗り伸ばしていく。
一通り塗り伸ばしたとき、彼女の指先の力がフワリと抜けた。
あっ、これだ、この指使い……。
それは彼女の指先が羽根に変わった瞬間だった。

両足のアキレス腱をフワリと摘んだ指先は、そこからふくらはぎへとユルユル
と上ってきた。ゾクゾクとした感覚に脚の筋肉が引き締まる。
脚で生まれたその感覚は、神経を通じてあたしのアソコに集まってくる。
指は膝の裏までくるとアキレス腱に戻り、まるでボールペンで試し書きをする
ように、指先で輪を描きながら再びユルユルと上ってくる。
あぁ、感じちゃう。これだけで……どうしよう……。
さっきよりもゆっくりと、そしてジワジワと這い上ってくる指先に、あたしの
神経は集中していた。
もう膝から下が性感帯になってしまったように、そこから生まれる感覚は快感
へと変わっている。
「スラリとして、とっても綺麗な脚ですね。真中様」
「そ、そんなことないですよ」
指先が両膝の裏に同時に届いた瞬間、あたしの脚が ”ビクン” と震えた。
「ココ、くすぐったいですか?」
「いえっ、大丈夫です」
くすぐったさを通り越して、あたしはもうとっくに感じている……。
でもそれは、彼女はあたしの体の反応を見ているということだ。
もしかしたら、感じているのがバレているのかもしれない。
まさか、まさかそこまで……。
指はもう1度ふくらはぎまで戻ると、また膝裏まで這い上がってきた。
そしてソコで輪を描きながら止まってしまった。
ジワジワとネチネチと、彼女はあたしの膝の裏を触り続ける。

 もうソコは、ソコは許して青山さん。あぁ~もうだめっ、お願い許して。
 真中様、あたし敏感な体をこうやって虐めるの大好きなんです……。

妄想の中を彷徨うあたしの後ろで、彼女の声が聞こえた。
「真中様って、とっても敏感なんですね」
その言葉に、あたしは火が出るほど恥ずかしくなった。
やっぱり、感じているのがバレているのかしら……。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土