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あなたの燃える手で

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白百合忍法帳


(慶安四年 七月六日)

朧火が針を打たれてから、一刻の時が流れようとしていた。
刺さった針が動いたのか、それとも忍びの精神力のなせる技か、朧火は指先を僅かに動かすことが出来るようになっていた。
紅蜂の目は、朧火の肉壺に集中して隙だらけだ。
朧火の口元に微笑みが生まれた。
その途端、朧火の両手から無数の糸が紅蜂に向かって放たれた。
全裸に剥かれた体の何処にこれほどの糸を持っていたのか? 一瞬で紅蜂の上半身は、繭のように糸に包まれた。糸は朧火の手に繫がっている。
「薩摩忍法 ”死千縛” 」
朧火は糸を切りきりと引き絞り、紅蜂の体を締め上げた。
「ふふっ、もう自慢の針は使えまい。このままじわじわと絞め殺してやろか」
朧火は糸を自分に刺さった針に絡めると、あっさりと抜いてしまった。
自由になった体で立ち上がると、新たな糸で紅蜂の両脚を開かせ固定した。
「今度はわらわが犯してやろう……なぁ、紅蜂」
朧火は紅蜂の足の間に腰を下ろすと、右手の指を2本その肉壺に差し入れた。
柔らかな肉がねっとりと絡みつく。
「うっ、うぅぅ~」
「これだけ締め上げられては、しゃべることも出来まい」
そう言いながら二本の指をくねらせた。
「んぐっ、ぐぅぅ~」
「いやらしい口じゃ、わらわを責めながら己自信も濡れておったのか」
指を引き抜き、その蜜で濡れた指を長く伸ばした舌で舐め上げた。
「すぐに殺してはつまらぬ。しばし楽しもうぞ紅蜂……」
朧火は自分も脚を開くと紅蜂の足と交差させ、自らの肉壺を紅蜂の肉壺に押し付けた。二人の肉壺が密着し、肉豆が擦れ合った。
「それっ、それっ、どうじゃ?そなたも気持ちよかろう、紅蜂、それっ」
「うぅ、うぐぅ、うぐぅぅ~、うぐぅぅ~……」
紅蜂も、自ら腰を突き出し押し付けた。
「おぉ~、あぁぁ~、そうじゃ、そうじゃ、あっ、あぁぁ~いぃぃ~」
「うぐぅ、うぐぅぅ~、ぐぅっ、ぐぅっ、うぐぅぅ~」
「あぁ~、そうじゃ、もっと、もっともっと、あっ、あぁぁ~」
「うぐぅっ!!」
「……!!」

次の瞬間、朧火の動きが止まり、そのまま床にドサリと崩れ落ちた。
朧火はそのままピクリとも動かない。いや、息すらしていない。

紅蜂を包んだ糸が緩み、中から髪を乱した紅蜂が現れた。
「忍法 ”蜜針” この名を聞いた者は一人もいないよ」
忍法 ”蜜針” それは肉壺の収縮力を極限にまで高め、男根ほどもある巨大な針を相手に打ち込むという秘技だった。
互いに腰を押し付け合っていた朧火に、この秘技をかわす術はなかったろう。
紅蜂は足元に転がる朧火の死体を見下ろした。その股間がおびただしい鮮血に染まっている。
「言ったろう、針を使わせたらあたし右に出るものはいないって……。あんたとはもう少し楽しみたかったよ、朧火」
紅蜂は着物と髪の乱れを整えると表に出た。
空を覆っていた雲は消え去り、蒼い月が鬼哭寺をひっそりと照らしている。
紅蜂は最後にもう一度、動かぬ朧火を振り返った。
「それにしても、針と糸とは……、皮肉な取り合わせだったねぇ」

そう言い残すと紅蜂の姿は、竹藪の闇へと消えていった。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土