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あなたの燃える手で

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白百合忍法帳


                       百合忍法帳




プロローグ                
時は江戸。
慶安四年(1651)六月。 第二代薩摩藩主、島津光久は由井正雪の幕府転覆計画を裏から支援しようと画策していた。
光久は三人のくノ一に連判状を持たせ、正雪の元へ届けさせようとするが、
薩摩の内情を探る江戸の忍びがその半分を奪った。
しかし肝心の名前を記した部分は未だ薩摩の手にあった。

かねてより薩摩藩を危険視していた老中松平伊豆守は、その残り半分の連判状を手に入れ、謀反人として薩摩藩を廃絶し、薩摩七十万石を幕府の手に入れんが為、三人のくノ一に連判状の奪取を命じた。
薩摩の三人のくノ一は既に江戸に潜入しており、その捜索が急がれた。


(慶安四年 七月一日)

鬱蒼とした竹藪の中に荒れ果てた古寺、『鬼哭寺』はあった。
色あせた鳥居をくぐり、細い苔むした石畳の奥。今は訪れる者もいない筈のその寺の中で、真夜中に女の喘ぎ声が聞こえていた。
喘いでいる女は夜鷹。裸に剥かれたその体を、三人の女が責めている。
太い蝋燭の炎に、三人の影が微かに揺れた。
「夜鷹一人いなくなっても、誰も何も思いませぬ」
可愛い声に大きく神秘的な目をした女が、利発そうで品のあるその顔に酷薄な笑みを浮かべた。桃色の着物を割って覗く白い脚はまだ若い。
「朝まで責め抜いて、ゆっくり殺してやろぞ」
男のように大きな体、発達した筋肉は隆々と盛り上がり、その声までもが男のようだった。総髪の髪を両手で掻き上げると、夜鷹の両手首を一つに縛り上げ、天井の梁から吊した。
「江戸までの長旅。疲れを癒すにはうってつけじゃ」
赤い襦袢を着た色白の薄幸そうな美人、額に垂れた後れ毛が妖艶な雰囲気を醸している。彼女が梁からぶら下がった夜鷹の髪を後に引っ張ると、その顔を覗き込んだ。宙に浮いた夜鷹の体がユラリと揺れる。
「さて何がよい。火で炙ってやろうか? それとも針か」
後れ毛が夜鷹の額をなぞる。その首筋から頬を紅い舌が舐め上げた。
「これはどうじゃ……」
赤い襦袢を着た女が夜鷹の首の後に指を一本当てた。そしてその指を首元から腰まで滑らせた。すると一瞬遅れて夜鷹から悲鳴が上がった。
「ぐっ、ぐっ、ぎゃぁぁ~!」
指を滑らせた部分から白煙が上がり、まるで酸で溶かされたように肉が白く泡立っている。煙が治まると、背中に一筋の火傷の痕が生まれていた。
「殺すでないぞ」
「わかっておる。これはほんの余興。うぬらの楽しみは取っておいてやるわ」
「まずはわらわがココの具合を確かめてからじゃ」
酷薄な笑みを湛えたまま、桃色の着物の裾を割りながら夜鷹に歩み寄った。
そして両手を僅かに動かしたかと思うと、夜鷹の両膝が高く持ち上がり、そのまま大きく割り開かれた。脚はそのまま宙に浮いたまま固定されている。
まるで見えない糸でつり下げられた人形のようだった。ただ両手首の縄が痛々しく食い込んでいる。
「いい格好よのう、さぁ、まずはココを……」
彼女の細い右腕が夜鷹の股間に伸び、その黒い茂みに消えた。
「あっ、あぁぁ~、いやぁ、ぎゃぁぁ~」
彼女が右手を差し出しながら夜鷹から離れた。その指先を一本だけ伸ばして。そして彼女がその指を鉤形に曲げると、夜鷹の腰が前に突き出された。
いや、彼女の指先がぶら下がっている夜鷹の体を引っ張っているのだ。
その指先から、見えない何かが夜鷹の肉豆に繫がっているらしい。
「ふふふっ、どうじゃ? さぞ痛かろう。女の一番敏感なトコロをこうされてはのう。ほれ、ほれほれ、どうじゃ、ほぉ~れっ」
彼女の指先がクイクイと何度も曲げられた。
「ふふふっ、相変わらずの趣向じゃのう、朧火。それではわしはこうじゃ」
大きな体で夜鷹の後ろに立つと、両手でその腰を押さえるように持った。
そして何と、股間から生える巨大なモノが着物を割って現れた。
「それそれ、後の穴に入れてやろうぞ」
「いやっ、いやぁ、やめてぇ! ぎゃ! ぎゃぁぁ~!」
「おおー、やはり後はよく締まって良い具合じゃ。このまま朝までじゃ……」
巨体と朧火の指が連動するように動いている。
「ぎゃあ~! ぎゃぁぁ~! ひぃぃ~! ゆっ、赦してぇぇ~」
「心配せずとも、朝になったら殺してやる。跡形もなくのぉ~」
後れ毛がハラリと揺れ、紅を引いた唇が三日月のように歪んだ。
「それまでは生き地獄をタップリと味わうがいい。ほれっ、ほぉ~れっ!」
後を貫かれた夜鷹の肉豆が、千切れんばかりに引っ張られた。

三人の嘲笑が、真夜中の古寺に響き渡った。

Comments 4

星羅  
こんばんは…蛍さま

テンプレートが新作にあわせて替わったんですね?
やはりイメージぴったりです(^_-)-☆

九月になって感じたこと…それは…
八月が一日おきの更新だったのに慣れて二日間待つのが待ち遠しかったです(笑)
そう感じたのはせーらだけではないハズ…(爆)

さていよいよハジマリましたね?タイトルはそのまま使われたのですね?
しかし本当にすごく本格的な仕上がりになってるのでびっくりシテマス\(◎o◎)/!
くの一もチョー個性的そうで…これから彼女たちからどんな幻術がでるのか…
とっても楽しみデスヽ(^o^)丿
なんだか蛍さまワールドがまたすごいことに…
別の方面からのファンもふえそうですよね?うふふ~
今後の展開すっごくわくわくわく(^^♪です~
それではこのへんでおやすみなさい(-_-)zzz

2008/09/03 (Wed) 23:23 | EDIT | REPLY |   
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2008/09/04 (Thu) 00:34 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
星羅さん、おはようございます

タイトルは結局そのままでした。
なかなかイイものが浮かばなくて・・・。

今回、あまりまだ書き進んでいないのですが、
ストーリーの流れや忍法はイイ感じかと・・・思っています。

これからの展開をお楽しみに!

2008/09/04 (Thu) 06:46 | EDIT | REPLY |   
蛍月  
◎◎さん、おはようございます

時代描写はあまりありませんが、
時代劇の町並みなどを思い浮かべて、
江戸時代と思って、いや思い込んでください (笑)

2008/09/04 (Thu) 06:48 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土