死神イングリット
蘭の中のモノは敏感なスポットを繰り返し抉りながら捏ね回していた。
彼女は蘭の蜜壺にソレを差し込んだまま、絡めた脚を戻すと蘭を俯せにした。そして蘭の背中の上に横たわった。
「気持ちイイでしょう? こっちにも入れてあげましょうか?」
「はぁぁ~そっ、ソコはぁ~、ソコは無理ぃ~入れたコトないのぉ~」
「ほらぁ、入っちゃうわよ。ほらほらっ、どうするの?」
しかしもう1本の触手は蘭のアナルにヌルヌルと入り込んでいった。
「いやぁ、何この感じぃ。いやぁ、だめぇ、だめよぉ~いやぁ入れないでぇ」
「ほらっ、ほらほら、入っちゃう、入っちゃう。ほぉ~らぁ~」
蘭に脳天まで串刺しにされたような感覚が走った。それはすぐに快感に変わり、全身を駆け巡った。2本の触手が蘭の中で暴れ回った。
「はぁぁ~、いっ逝くぅ~、逝くぅ~あぁイイ、逝きそうぅ~」
「ふふふっ、後から2つの穴を犯されて……ほらっ、もっと悶えなさい。簡単には逝かさないわよ。生殺しのままゆっくりと犯してあげる」
蘭の蜜壺とアナルからは、ダラダラと涎のような蜜が糸を引いて流れ落ちていた。2本の触手は蜜壺の奥を擦り回し、アナルの奥の腸壁を舐め上げていた。
「逝かせてぇ。お願い逝かせてぇ~、1度、1度でいいから逝かせてぇぇ~」
「ふふっ、このまま時間まで生殺しよ。後何時間もね。辛いわねーこんなに気持ちイイのに逝けないなんて。ヌルヌルと滑る感触がとってもイイ気持ちよ」
イングリットの名前を呼べば全て終わる。しかし蘭にはこの快感を中断することは出来なかった。
イングリットは闇の中で2人の行為を見ていた。砂時計は蟻地獄のようになりながら流れ、その量はあと30分もない。
蘭の後から全身に絡みついている彼女は、触手を蘭の体中の性感帯に伸ばし弄んでいる。両手を前に回し乳首を摘み、蜜壺とアナルは深く貫かれ、肉豆は剥かれたまま何かに吸い付かれたように吸われていた。
そう、彼女は人間ではないのではないか、蘭の脳裏にそんな思いがよぎった。
しかし蘭の目に映る彼女は紛れもなく、綺麗な顔立ちの人間の女性だった。
「あぁ、逝くっ、逝くっ、逝かせてぇ、お願いもう逝かせてぇ、お願いぃ~」
「逝きたくて逝きたくて堪らないでしょう? まだよ。まだまだ、最後の最後まで焦らしてあげる。ほらっ、ほら堪らないでしょう、ほぉ~らっ、ほらっ」
「あっ、ひぃぃ、もうだめっ逝かせてぇ。あぁっ、逝くぅ、逝くぅ、逝くぅ」
「ほらっ、逝きそう逝きそう、んん~堪らないわねぇ、ここで焦らされたら」
「逝くぅ、逝くぅ、あぁぁ~逝っちゃうぅ~、逝くぅ、あぁ逝く逝く逝くぅ」
絶頂間際の蘭の体を、彼女は絡みついたままネチネチと嬲り抜いていった。
蘭は1秒前、いやコンマ数秒前でその瞬間を何度も奪われた。体は硬直したように固まりその快感に痙攣している。
「どう? 逝けそうで逝けない地獄は……」
「もう意地悪しないで……いっ、逝かせてぇ。お願い。お願逝かせてぇ~」
「さぁ、そろそろ逝かせてあげましょうか? んん? ほらっ、逝きなさい」
その時、砂時計の砂が全て流れ落ちた。
その途端全てが夢から覚めたように消え去ってしまった。
ただ蘭の濡れた蜜壺が、快感の余韻を漂わせていた。
「あっ、いやっ待って! 逝かせてっ! こんなのいやっ!」
「森山欄、時間です。隣の部屋で休みなさい」
「イングリット……」
「私は何もしない。ただ見ているだけ。全ての選択肢はアナタにあります」
24時間経過した時点でクリアとし、如何なる場合もプレイは中止される。
そして24時間の責めと、24時間の休息が交互に与えられる。
そんなルールを、蘭は思い出していた……。