死神イングリット
蘭の両手を押さえている彼女が、蘭の上に体重を預けるように重なってきた。彼女の冷たい胸が蘭の88センチの胸を押し潰していく。そして吸血鬼のように蘭の首に顔を寄せ、長い舌を伸ばしその首筋をじっくりと舐め始めた。
蘭は首を振って抵抗するが、彼女はそれを楽しむようにネチネチと舐め続けている。舌は徐々に蘭の胸に近付いていった。
「いやぁ! いやぁよっ! やめてぇ!」
舌は蘭の乳房をゆっくりと這登り、その乳首を嬲りだした。
「あぁん、やめてぇ! お願いやめてぇ! いやっ、いやっいやっいやぁ!」
彼女の力はまったく衰えず、蘭の両手首は鎖で繋がれたように動かない。
彼女の舌はチロチロと乳首を舐めては口の中で転がした。
彼女は氷のように冷たい体だが、その舌と口中はとても熱かった。
そのネットリとした愛撫は蘭の体を毒のようにを痺れさせ、徐々に虜にしていった。1度舐められたトコロはいつまでもその感覚が残り、彼女が舐めれば舐めるほど、蘭の体に感じる舌の枚数は増えていった。
「ほらっ、ここも舐めてあげる」
そう言って彼女は蘭の脇の下にその舌を伸ばした。
くすぐったさと、快感がえもいわれね感覚を生み出していく。
「こっちもよ……」
彼女は反対側の脇の下を丁寧に舐め上げていく。
体に感じる舌が1枚ずつ増えていく度に、蘭の体から力が抜けていく。
それを感じたのか、彼女が左手だけで蘭の両手首を掴んでしまった。
「えっ! なにっ? どうしてそんなことが出来るの?」
蘭の2本の手首を掴んでいながら、完全にその指は1周している。
彼女は再び乳首を吸い出すと、空いた右手を蘭の股間に伸ばしていった。
「はっ、いやぁ、」
必死で両脚を閉じ合わそうとする蘭の脚の間に、彼女はスルリと入り込むと隙間を作り、無防備なその花びらを指先でユルユルと撫で上げた。
「ほらっ、こうするだけで……」
彼女は決して乱暴にはせず、逆に触るか触らないかのソフトな指使いで、蘭の蜜壺の入口に指先を這わせていく。無数の舌の感触に新たな快感が加わる。
「はぁ~いやぁ~、やめてぇ。だっ、だめぇ~。もういやぁぁ~」
気持ちとは裏腹にソコから生まれる快感を蘭はどうすることも出来ない。
「相当敏感な体のようね。虐め甲斐があるわ……ほらっ、ココはどう?」
彼女は蘭の弱いトコロを1ミリ刻みで探すように、指先を動かしていく。
彼女の言葉が軽いエコーをともなって蘭の脳に響いてゆく。
「濡れてるわよ。ほらっ、こんなに……。中はどうかしら?」
指は蘭の花びらを押し開き、その蜜を絡ませながらゆっくりゆっくりと侵入してきた。それはまるで触手のような動きだった。